『SPY×FAMILY』累計800万部突破、異例のヒット続く 初版100万部はジャンプ+初の快挙

2020年12月20日

オリコン

 数多くの漫画賞を受賞している人気漫画『SPY×FAMILY』が、28日発売のコミックス第6巻を持って累計発行部数800万部(電子版含む)を突破することが20日、オンラインイベント『ジャンプフェスタ2021 ONLINE』内のステージで発表された。第6巻の初版は100万部を突破するが、これは連載している漫画アプリ『少年ジャンプ+』のオリジナル作品において初めて快挙で、アニメ化もされていない作品として異例のヒットが続いている。

 同作は2019年3月に『少年ジャンプ+』で連載がスタートすると、同アプリ初となる1話で2000以上のコメントを獲得し、最新話が公開されると閲覧数が120万を超える人気作品に。『次にくるマンガ大賞』WEBマンガ部門、『このマンガがすごい!2020』オトコ編、『みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞』(第4回)などさまざまな賞で第1位を獲得したほか、『マンガ大賞2020』第2位に選ばれるなど話題となっている。

 アニメ化やゲーム化などはされていないにも関わらず、今年5月13日に累計300万部、7月6日に累計400万部、9月4日に累計550万部と、2ヶ月ごとに約100万部増加しており、28日の最新6巻をもって800万部を突破することになった。

 なお、集英社によると第1巻~第5巻それぞれの累計発行部数はすでに120万部(電子版含む)を突破、「人気はますます加速中」と説明し、1600万DLを誇る同アプリの好調をけん引しているという。また、今年1月に昨年7月の第1巻発売から約半年で200万部(第3巻まで)を突破したことは、『週刊少年ジャンプ』のヒット作品『暗殺教室』に次ぐ異例のスピードだと明かしている。

 なお、社会現象化した大ヒット漫画『鬼滅の刃』は、テレビアニメ放送時(2019年4月6日)が累計350万部で、テレビアニメ化などが決まっていない『SPY×FAMILY』が、すでに多くの読者から支持を受けているのかがわかる。 同作は、より良き世界のため日々、諜報任務に取り組む凄腕スパイの黄昏(たそがれ)が主人公で、そんな彼の元に特殊任務(ミッション)が届く。それは「家族を作り、とある名門小学校に潜入すること」で、そのために引き取った子ども・アーニャは超能力の持ち主、契約結婚を持ちかけた妻・ヨルは殺し屋という、任務のために“かりそめの家族”をつくり、ミッションに挑む“スパイアクションコメディー”が展開される。

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