2020年12月4日
オリコン
大人気漫画『鬼滅の刃』のコミックス最終23巻が4日に発売されたことを記念して、4日の全国紙全5紙(読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、産経新聞、日本経済新聞)の朝刊に「1億冊感謝記念広告」が4面にわたって掲載された。広告は「夜は明ける。想いは不滅」をキーワードに、3日の夕刊「完結巻記念全面広告」から続く仕掛けを含んだ内容となっている。
3日の全国紙5紙では、鬼殺隊の長・産屋敷耀哉(うぶやしき・かがや)の名言「永遠というのは人の想いだ 人の想いこそが永遠であり 不滅なんだよ」が使用された全面広告が掲載。
きょう4日の朝刊には、産屋敷の想いを継いで戦った主人公・炭治郎をはじめとする鬼殺隊の主要キャラクター15人が、それぞれの名言とともに登場。1人1面ずつ清々しい空と藤の花に彩られて、各紙3人ずつ現れる。また、すべての新聞には「応援してくださった皆さま、本当にありがとうございます。たくさんの方に助けていただき、支えていただきました。皆さまの歩く道が幾久しく健やかで、幸多からんことを心から願っております」と、著者・吾峠呼世晴氏から読者へのメッセージを1面で載せており、連載を応援し、支えてくれたファンへの感謝・想いを届ける、総4面展開の広告となっている。
掲載媒体と各新聞の掲載キャラクターは、読売新聞が竈門炭治郎・栗花落カナヲ・悲鳴嶼行冥、朝日新聞が我妻善逸・竈門禰豆子・時透無一郎、毎日新聞が冨岡義勇・胡蝶しのぶ・宇髄天元、産経新聞が嘴平伊之助・不死川玄弥・不死川実弥、日本経済新聞が煉獄杏寿郎・甘露寺蜜璃・伊黒小芭内。なお、掲載されたキャラクターたちを閲覧できる特設サイトが午前11時より公開される。
2日連続で全国5紙をジャックしたことは関係者によると「異例」で、「夜が始まる”夕刊”、そして、夜が明けた”朝刊”と、物語とリンクするように広告展開しました」と説明した。
『鬼滅の刃』は、2016年2月から20年5月まで『週刊少年ジャンプ』で連載していた漫画が原作で、コミックス累計1億2000万部を突破する人気作。大正時代の人喰い鬼の棲む世界が舞台で、炭売りの少年・炭治郎は、人喰い鬼に家族を惨殺されたことで生活が一変し、唯一生き残ったが鬼になってしまった妹の禰豆子を人間に戻すため、家族を殺した鬼を討つために旅に出るストーリー。
昨年4月から9月にかけてテレビアニメが放送され、人気に火が付き社会現象化。アニメの最終話からつながる公開中の映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(10月16日公開)の最新の興行収入は、初日から45日間で動員数2053万2177人、興行収入275億1243万8050円を記録。歴代興行収入ランキング(邦画と洋画含む)では、『タイタニック』(262億円)を超え、2位にランクインするなど注目を集めている。