2020年6月7日
朝日新聞デジタル
「ゆるキャラグランプリ」で1位に輝いたこともある群馬県の人気マスコットキャラクター「ぐんまちゃん」。
その着ぐるみの貸し出しを、県は9月で打ち切る。これまで企業や団体に有料で貸し出していたが、「変なぐんまちゃんがいる」といった指摘が相次いだ。「かわいく見えるポーズ集」や「着る人は身長165センチぐらいが適正」といったマニュアルで改善を図ったものの、イメージを損ないかねない利用例が絶えず、ブランド価値を高めるために抜本的な改善を図ることにした。
県メディアプロモーション(MP)課によると、着ぐるみの貸し出しは2000年から始まった。19年度は県の行事も含め約790件のイベントに貸し出された。週末や行楽シーズンには引っ張りだことなるため、着ぐるみは複数存在するという。
ただ、背が高い人が中に入ってバランスが崩れたり、「永遠の7歳」という設定になじまないかわいらしさに欠ける動きになったりする例があった。13年ごろから「変なぐんまちゃん」に関するクレームが相次ぎ、県議会でも話題に。ゆるキャラGPで1位になった14年には、GPに先立ってイメージ保護を狙い、マニュアルを作製。会釈や立ち方、両手の広げ方などを写真18枚で示し、着たままでの発声禁止や、着替えの秘密保持を求めた。貸出時に配布してきたが、徹底できなかったという。