たくさん歩いてもやせにくい人の習慣。大股や腕を振るのはNG

2020年5月17日

ESSE-online

レジャーやお出かけの代わりに、家の近所でウォーキングに励んでいる人も多いのではないでしょうか。
運動不足解消にも役立つウォーキングですが、悪い歩きグセの場合、「やせるどころか、太ももやふくらはぎが張り出して、がっしり体型になってしまう」ということも。
筋肉不足になったり、関節にゆがみが生じ、歩けば歩くほど、太くなるという悪循環になってしまいます。

ここではボディメイクに詳しい森拓郎さんに、太る歩きグセやNGサインを教えてもらいました。

森拓郎さんに教わる!逆にがっしり体型になってしまうNGウォーキング習慣とは?

●ウォーキングの常識、間違っているかも

「例えば、腕を大きく振った方が、よりダイエットに効果的と思っている人が多いのですが、じつはNG。腕の動きを大きくすると、上半身が無駄にねじれて着地時にバランスが不安定になり、脚に負担がかかるのです」と森さん。
本来、腕を振るのは、振り子となって上半身の安定を保つため。その腕振りを意識して不自然に動きを加えてしまうと、逆効果になるのです。腕の振りは意識しないことが重要です。

同じように、「大股で歩く」もじつはNG。
「大股で歩くと腰をひねるような形になり、ブレにより、本来使うべき股関節やお尻の動きが制限され、効率よく前に進めません。また体をひねることで、上半身が不安定な状態になり、着地をするときに外側のももが体重を受け止めようとします。これにより、太ももの負担が増えて外に張り出し、たくましい太ももになってしまうのです」

●あなたは大丈夫?太る歩きグセのNGサイン

悪い歩きグセを続けると、脚が太くなる原因に。次のサインのうち1個でも当てはまるものがあれば、それは歩き方が間違っている証拠です!

・靴底のかかとが極端にすり減る
靴底は自然にすり減りますが、極端な減りや、内側の減りは、体のブレやねじれにより、脚に負担がかかっている証拠。また、左右の減りに差があるのは関節などにねじれがあるサインです。靴底が極端に減った靴を履き続けると、さらに歩行が乱れるので要注意!

・雨の日、水はねがすごい

雨の日、ふくらはぎに水がはね、汚れがつくことはありませんか? これは後ろ脚を蹴り出したときにつま先が外に向いてしまうため。その原因は足首など、ひざ下のねじれです。正しい歩き方なら、足の親指はまっすぐ後ろに送られるので、あまり水はねはしないのです。

・スカートが回る、パンツのひざから下がねじれる
歩いていて、スカートが回ってしまうのは、歩幅の左右差や体幹のねじれがあるから。パンツのひざ下だけがねじれているのは、足首やひざ、股関節がねじれているのが原因です。体幹や関節のねじれがあると、このようなことが起こってしまいます。

・タコや外反母趾がある

タコや外反母趾は履いている靴の問題もありますが、足指がうまく動かず、足裏の重心移動が正しくできていないことが原因。間違った重心移動で、足裏や足指に無理な負担をかけています。悪化するとさらにうまく歩けなくなるから危険です。

●歩きグセを直せば自然にスリムアップ

逆に言えば、悪い歩きグセを直し、理想的な歩き方ができれば、自然とやせやすい体に。散歩や買い物が最強のボディメイクに変わります。
「筋トレや食事制限をしなくても、ただ歩くだけで、太ももやふくらはぎ、おなか、腕、お尻など、全身をスリムアップすることが可能になります」(森さん)

やせたいのなら、まずは歩き方から見直してみましょう。
森拓郎さんの著書『やせウォーク4週間プログラム
』(扶桑社刊)では、1日10分、自宅でできる簡単トレーニングで、やせウォークが身につくメソッドを紹介。モデルとして女優の高橋メアリージュンさんも登場しています。ぜひチェックしてください。

<撮影/天日恵美子 イラスト/itabamoe 取材・文/ESSEonline編集部>

●教えてくれた人

【森拓郎さん】

ボディワーカー。大手フィットネスクラブを経て、2009年、自身のスタジオ『rinato』を東京・恵比寿にオープンし、ボディメイクやダイエットを指導している。枠にとらわれない独自の角度からのアプローチで、ファッションモデルや女優など著名人の支持を集める

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