【痩せる門には福来る】食べ物で基礎代謝上げる3つのポイント

2020年1月15日

東スポWeb

【ダイエット王子・工藤孝文の痩せる門には福来る】厳寒の季節を迎えています。こう寒いと外にも出たくないですよね。そして動かず食べてばかりいると結局、代謝も上がらず太ってしまいます。そこで今回は代謝を上げるための食べ物をそれぞれ見ていきましょう。

 まずひと口に代謝といっても大きく分けると基礎代謝と新陳代謝があり、脂肪を燃焼しやすい体づくりには基礎代謝をアップさせる必要があります。

 基礎代謝を上げるポイントは3つ。まず1つ目は「体温を上げる食べ物」です。体温が1度上がると基礎代謝量は15%程度上がるとされます。消費するカロリーが増えるとあって自然と痩せやすくなるわけです。体温を上げるにはショウガや色が黒い食材が良いとされます。例えば黒豆や黒ゴマなど。他にも砂糖などは精製された白いものより黒糖、炭水化物も玄米や胚芽パンなどを取るようにしましょう。

 これらのものは栄養価が高く残されたままなので、体を温めることに役立ちます。飲料に関しても寒い時期は自然と選んでいるかとは思いますが、冷えた飲み物はNGです。日ごろから白湯や温かいお茶を飲む習慣をつけましょう。

 次に大事なのは「筋肉量を上げる食べ物」。筋肉量を上げることで体温が上昇し、自然と代謝の良い体づくりにつながります。何といっても筋肉の主成分はタンパク質ですから、脂質の少ない肉や魚、ほかにも大豆製品や乳製品を適切に取ることで良質な筋肉がつくられます。

 目安としては体重が50キロの人は1日50グラムのタンパク質が必要です。肉に置き換えると豚のヒレ肉ですと200グラムぐらい、納豆だと300グラムにあたります。標準的な納豆1パックが約50グラムなので、納豆に関しては毎食食べてもいいかもしれませんね。

 ただ気をつけてほしいのは、当然のことながら食べて適度な運動をするからこそ筋肉量が増え、代謝が上がります。脂質の多い肉を選び、運動しないままでいると逆に内臓脂肪として蓄積されていくので、お気をつけください。

 最後に「血流を良くする食べ物」。代表的なものはタマネギ、ニンニク、ラッキョウなど。これらに含まれるアリシンが血栓を溶かす作用とともにビタミンB1の吸収を助けてコレステロールの代謝を促進させます。

 今回紹介した食べ物すべて、病気予防の観点からも有効です。寒いこの時期からコツコツと代謝アップに取り組みましょう。

☆くどう・たかふみ=福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、糖尿病などの生活習慣病、漢方・東洋医学・ダイエット治療を専門とし、自身も10か月で25キロの減量に成功した。現在は福岡県みやま市の工藤内科でダイエット外来を含めた地域医療を行う。NHK「あさイチ」「ガッテン!」、日本テレビ系「世界一受けたい授業」などテレビ出演、ダイエット・東洋医学に関わる著書多数。最新刊は「医者も驚いた!ざんねんな人体のしくみ」(青春出版社刊)。医師+(いしぷらす)所属。