2020年3月4日
オリコン
4月24日から東京で開催される人気漫画『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』(作者:和月伸宏)の初となる展覧会『るろうに剣心展』。そこで展示される主人公・緋村剣心の愛刀を完全再現した「逆刃刀・真打」の詳細が公開された。
愛知県・犬山市の博物館明治村の依頼のもと、岐阜県・関市の無鑑査刀匠・尾川兼國(おがわ・かねくに)氏が制作した一振りである「逆刃刀・真打」は、人を殺傷するのではなく峰打ちの状態になるよう、刀の刃と峰の部分が通常の刀とは逆向きに打たれており、原作通りに完全再現。また、茎(なかご、刀身の内側)の部分には、作中と同様に「我を斬り刃(やいば)鍛えて幾星霜 子に恨まれんとも孫の世の為」の銘が刻まれている。
同展は1994年に『週刊少年ジャンプ』で連載をスタートしてから、2019年に作品誕生25周年を迎えたことを記念して企画されたもの。連載時の原画200点以上を一堂に集めて展示するほか、続編として『ジャンプスクエア』で連載中の「北海道編」や、作者の創作メモ、設定資料なども紹介し、物語を振り返る会場限定の映像や映画をはじめとしたメディア展開といった、ここでしか見ることのできない展示物を集めた初の大規模作品展となる。
原画展示エリアでは、『週刊少年ジャンプ』連載時の原画を中心に「仲間とは」、「正義とは」など作品を語る上で欠かせない5つのキーワードに分類して展示。その中で注目なのは「逆刃刀・真打」が展示されている「命とは」エリアで、剣心が初めてこの刀を手にした場面など多くの名シーンの原画を鑑賞することで、より深く“るろ剣”世界を堪能できる。
そのほか、作中に登場する牛鍋屋「赤べこ」「白べこ」の姉妹店としてオープンする展覧会公式ショップ『黒べこ』では、オリジナルグッズや展覧会の展示内容を収録した公式図録を販売。公式図録は、描き下ろしキービジュアルを含む展示原画200点以上が収録され、原画の魅力と展覧会の感動を伝える内容となり、かつて『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』のアシスタントを経験したこともある『ONE PIECE』尾田栄一郎氏と和月氏のスペシャル対談や、映画『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督のインタビューなどが収録される。
東京ドームシティGallery AaMo(ギャラリー アーモ)で4月24日から6月7日まで開催(会期中無休)される。(※4月24・25日は先行鑑賞券のみ入場可能。申込みは終了)。