2021年9月2日
ABEMA TIMES
フキノトウの苦みの主成分ががんの転移と増殖を強く抑制する効果があるとする研究結果を岐阜大学が発表した。
岐阜大学の平島一輝特任教授と赤尾幸博特任教授によると、今回、フキノトウから苦みの主成分である「ペタシン」を抽出し、がん細胞に投与したところ転移と増殖を強く抑制することを発見した。がん細胞が増殖するために必要なエネルギーを作る活動を「ペタシン」が妨げることができるという。フキノトウを直接食べても効果を得られる可能性は低いとしている。「ペタシン」は従来のがん治療薬の3800倍以上の抗がん作用を持ち、健康な細胞にはほとんど副作用を示さないという。
今後、副作用の低い抗がん剤の開発やがんの予防への応用が期待される。フキノトウには「ペタシン」とは別に発がん性のある成分が含まれることが知られている。(ANNニュース)