2022年2月22日
毎日新聞
那須どうぶつ王国(栃木県那須町)は21日、「砂漠の天使」とも呼ばれる世界最小級の野生ネコ「スナネコ」の赤ちゃんが新たに3匹生まれたと発表した。同園では2020年4月のアミーラ(雌)の誕生以降、3回目。3匹とも元気な様子で、3月下旬の一般公開を予定している。
父シャリフ、母ジャミールの間に今月2日生まれた。雄2匹、雌1匹で、このうち雄雌の2匹が生後、低体温で乳が飲めない状況になったため、一時母子を離して飼育員が介添えした。今は症状も改善して母親の下で順調に生育し、体重も誕生時の約2・5倍に増えたという。
スナネコはアフリカ北部や中央アジアなどに生息し、灼熱(しゃくねつ)の砂から足裏を守るため、肉球まで毛に覆われているのが特徴。同園の広報担当者は「無事に繁殖が成功してホッとしている。これまでのスナネコと同様に人気者になることを期待している」と話した。