2020年2月2日
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自販機で「お湯」を売ってる? 先日、そんな目撃情報がネット上で注目を集めました。数量限定でテスト販売中というチェリオコーポレーション(京都市)を取材しました。
自動販売機で限定販売
炭酸飲料「ライフガード」などで知られるチェリオコーポレーション。
そんな会社が先月16日から、中部・関西エリアにあるチェリオの自動販売機で限定販売しているのが「天然水 ホット 500mlPET」です。
中身は、鈴鹿山系で濾過(ろか)された水源から採水したナチュラルミネラルウォーターで、50℃程度に保温して販売しています。
下旬になってこの商品がツイッターで紹介されると、「これはありがたい」「白湯(さゆ)を飲みたい需要って有ると思います」といったコメントが寄せられ、話題になりました。
担当者に聞きました
「美容・健康に気を使われる方は冷たい飲み物を避けますし、カフェインを控えている方はホットドリンクの選択肢が少ないため、あったら喜んでいただけるのではないか、と考えました」
そう話すのは、マーケティング課の高田梓さんです。
発売にあたって、かつて他社が発売した同様の商品を調査。当時は需要が少なかったり、温度管理が難しかったりで、定着しなかったようです。
「自社で管理する自動販売機限定での販売であることや、大容量であること、また『ほうじ茶』『ブラックコーヒー』と合わせたラインナップとするなど、現在の需要を測る意味でも、数量限定の試験販売に踏み切りました」
デザインにもこだわり
コールドでも販売できるデザインや、天然水らしくみずみずしいデザインも検討しましたが、「温かいお湯」であることを分かりやすくするために現在のデザインに。
「Love湯~」と「LoveYou」を掛けて、ロゴの下に白い余白を設け、大切な人の名前を書けるようにするなど、楽しんでもらえる工夫もしました。
購入者からは「お湯めっちゃ嬉しい!」「自販機にあったら買うのになーと思っていました!」といった声が届いているそうです。
ツイッターで話題になったことで、実際に購入した写真と感想を載せる人も増えているといいます。
「今回は数量限定のテスト販売ですので、エリアの拡大や来季の販売については、販売実績を見て検討する予定です」
今後の商品開発に生かして
話題になったことについて「想像以上の反響をいただき、大変驚いています」と話す高田さん。
「白湯を水筒で持ち歩いている方が予想以上に多くいらしたことにも驚きましたし、病気でカロリー制限をされている方や外出先で薬を飲むのに使用したい方など、こちらが想定していなかったお客様からの需要を知ることができ、大変ありがたく感じております。いただいたご意見は今後の商品開発に生かしていきたいです」