嵐の再集結は“事務所都合”のデビュー25周年に…後輩グループ3組では影響力に陰り

2021年1月8日

日刊ゲンダイDIGITAL

 デビュー25周年となる2024年には再集結するのではないか――。そんな声も上がっている。大黒柱の嵐が無期限活動休止に入ったジャニーズ事務所は、嵐につぐ次世代の国民的グループを輩出できるか業界内外から注視されている。

 ポスト嵐と目されるのが、2018年デビューのKing&Princeと、昨年デビューのSixTONES、Snow Manの3組。さらに関西ジャニーズJr.の7人組「なにわ男子」もCDデビュー前ながら人気で、3組につづくとみられているようだが、男性も含めた国民的な幅広い支持を得られるかというと、やはり疑問符がつく。やっぱり嵐しかいないと、ジャニーズがこの先も5人を引っ張り出す可能性があるというのだ。

 ジャニーズ取材が長いベテラン記者は言う。

「SMAPの後には嵐ありでしたけど、嵐の後に嵐なし、というのが現状でしょうね。ジャニーズは嵐のファンクラブを継続させています。つまり年会費4000円プラス更新手数料140円を今後も取り続けていくわけですから、そうそう長く、活動なしというわけにもいかない。3年間の充電期間中に二宮に続いてメンバーが結婚するかも知れませんけど、それでも再結成でまた盛り上げ、さらに前人未踏の30周年コンサートへとつなぐ。さらに桜井翔が出馬して政治家になってと、今後10年先まで見据えたプランが見え隠れしています」

 メンバーと親交のあるキャスターの小倉智昭(73)は再結成について、「(メンバーが)自分を犠牲にしていた部分もあったと思う。僕は、それぞれの道を歩んでいけばいいんじゃないかな」とコメントしていたが、ジャニーズのファンクラブ「ファミリークラブ」などSNSには「いつまでも待ってるね」との声が殺到し、早くも「嵐ロス」が列島を包んだと報じられている。しかしながら、ソロ活動も盛んなだけに活動休止中も彼らの出番は少なくない。ジャニーズ事務所の公式サイト「ジャニーズネット」には、メンバー5人それぞれのページが開設された。

■嵐の後に嵐なし

 今後、桜井翔(38)は司会やキャスター業に、相葉雅紀(38)はバラエティー、二宮和也(37)は俳優業、松本潤(37)は演出など裏方の道を進んでいくともいわれている。リーダーの大野智(40)は休養後に芸能界を去りジャニーズ退所との噂も流れている。一方で、「大野くんには形だけでも居続けてもらいたいんじゃないか」と、芸能界の事情に詳しい広告プロデューサーはこんなことを言う。

「テレビ放送の調査・測定を行うニホンモニターが先月発表した『2020タレントCM起用社数ランキング』で、嵐のメンバー5人はトップ5を独占しました。彼らの好感度がズバぬけている証拠ですけど、ジャニーズにとってその人気は芸能界での力の源泉でもあります。テレビ局には『バーター』で抱き合わせ出演をのませ、また忖度させてコントロールしてきたし、マスコミも、ジャニーズににらまれて、取材の現場などで排除されないよう、ご機嫌伺いが常態化している。その大看板の嵐が稼働していないのですから、影響力に陰りが出てくる可能性はあるでしょうね。売り出し中の3グループとも申し分ない人気ですけど、『じゃあ嵐、引っ込めますから』というような圧力にはまだなっていない。仮にですが、『キンプリ、引っ込めますよ』とやっても『そうですか』と言われてしまえば、それでおしまいですからね」 嵐のあとに嵐なし。再集結はジャニーズの“事務所都合”になる可能性が高い。