2020年7月27日
オリコン
人気グループ・King & Princeの永瀬廉と俳優の坂東龍汰が、スポーツサイクル専門店Y’sRoad(ワイズロード)にて、映画『弱虫ペダル』公開記念“Zwiftライド Supported by Y’sRoad”イベントを開催した。ロードレ―スに青春をかける高校生を演じた2人が、劇中で着用していた“チーム総北”の衣装に身を包み、バーチャルサイクリング・Zwiftライド(ズイフト)を体験。本作で自転車監修を担当した元自転車プロロードレース選手の城田大和氏のサポートのもと、久々のロードレーサーの感触を満喫した。思っていたよりスピードが出ず、必死にペダルを漕ぐ永瀬に坂東は「King & Princeの永瀬に戻ったな」とツッコミを入れ、笑いを誘った。
初めてのバーチャルライドを目にした永瀬と坂東はさっそく興味津々で、世界24ヶ国から約2000人近くの参加者が集まり、リアルタイムでつながっていることに驚き。ここで、作品の生みの親で、ロードレースチームの監督も務める渡辺航氏や、ツール・ド・フランスとジロ・デ・イタリアを日本人で初めて完走したプロロードレーサー・新城幸也選手もオンラインで参加。新城選手について城田氏が「自転車界のレジェンド級の人」と話すと、永瀬は思わず「ジャニーズ事務所で言うと東山さん的な人ですね」と納得しつつ、周囲を笑わせる一幕も。
体験を終えた永瀬も「本当に走ってるみたい」「全然苦にならないし、リアルタイムで世界中の人たちと一緒に走るのは楽しい」と笑顔に。坂東は体験する際に間違って一番重いギアに変換してしまったことを後悔し「自爆しましたね。さっきの一瞬でもう足に乳酸が…」と苦笑しつつも「スピードだったり、ケイデンス(回転数)だったり、外で走ってると自分では見えない部分まで映像でわかるので、まるで外で走っているかのように楽しいです!」とすっかり満喫した。
撮影に関してのトークでは、大変だったシーンを聞かれた永瀬が真っ先に伊藤健太郎との最初の対決となった裏門坂のレースシーンを紹介。「ロードバイクなら多分平気なんですけど、ママチャリだったから全然進まなくて。しかも追いつかないといけないシーンだったのに、サドルも低いし…頑張りました」と懐かしむ。坂東は「1年生のウェルカムレースの最初のシーンが、横風がすごくて。立ってる人でもきついくらいの強風だったのに、タイヤも太いから余計にあおられて。でも、結局あのシーンを乗り越えられたから、そのあとの撮影は少しは楽に感じたと思います」と語った。
逆に楽しかったシーンについて永瀬は「全部」としつつも、「あえて一番といわれると、レースの最初にあるパレードランのところですね。本物の大会に出るかのような緊張感で、エキストラの観客も入っていて、さらにチーム総北の6人で走れるというのもあって個人的にテンションが上がりました」と振り返る。ドローンでの撮影についても「あの日寒かったんですが、橋の上からドローンで撮影されているのがわかってたので、どういう絵になるか想像してたんです。実際に出来上がった映像を見たら、かなりきれいな絵になっていたので、うれしかったです」と熱弁した。
一方で坂東がお風呂のシーンが楽しかったというと、永瀬も「今それ言おうと思ってた!」とさえぎり、坂東が「じゃあ今のカットで」というなど仲の良さが垣間見せる。永瀬は「ほとんどのシーンで自転車に乗ってて、地に足がついていないので逆にお風呂のシーンはみんなでサウナの中で話したり、裸で男子が集まるとおのずと楽しい話も出来ました」と仲も深まったようで、坂東も「ぼくと(菅原)健君だけほぼ裸だったんですよ!それを永瀬君がすごい顔で見てた」と裏話を明かしていた。
記念ライド終了後には、オンラインで渡辺氏と新城選手もトークに参加。公開までついにあとわずかとなったことについて、渡辺氏は「今日Zwiftに参加していただいた方にも、大好きといってもらえるような作品になっていると思うんでぜひ楽しみにしてください!」とアピール。新城選手も「『弱虫ペダル』は渡辺先生がロードレーサーのことをすごく知っているな!と思うことばかりなので、ヨーロッパでも見れるようになってほしいです!僕もすごく楽しみにしています」と切望していた。
そして坂東も「チーム総北みんなで、練習から撮影まで頑張りました!何かを成し遂げる、一つのことに向かっていくという熱い青春がここにギュッと詰まっていて、撮影の時から、そういう作品に仕上げたい、その一部になりたいと思っていました。完成した作品を見た時に、こんなに感動するんだ、と思ったしみんなでやった達成感というのが感じられたので、それは絶対見てもらえれば伝わると思います!こういう時期だからこそ、普段体験できないことが映画館で体験できればと思います」と力を込める。
永瀬に「長いよ!なにを伝えたいんだよ!」と突っ込まれると、坂東は周囲からのフォローもあり「ノーCGで、リアルです!」ときっぱり。永瀬も最後に「自転車の作品なので、レースの部分が注目だとは思いますし、原作を見ている人は結末を知ってると思いますが、CGなしのリアルなレースが描かれているので、実写としての見どころの一つになっています!原作のような手に汗握る展開は映画でもちゃんと描かれているので、レースならではのハラハラドキドキ感をぜひ、体感してください」と思いを伝えた。