2020年12月17日
週刊女性PRIME
2020年12月12日、1985年のデビューから35周年を迎えた、ジャニーズの最年長グループ『少年隊』。長年にわたって3人を支えたファンクラブ会員の元には、おそらく最後であろうFC会報と、35周年を飾る記念品が届けられた。
シルバーの額縁が眩しいフォトフレームには、タキシードに身を包んだ凛々しい3人が並び、そして、
《今後も錦織一清、東山紀之、植草克秀の歩みをこれまで同様に暖かく見守っていただけましたら幸いです》
とのメッセージが添えられている。
「2020年12月31日をもって、ヒガシを除く、錦織と植草がジャニーズ事務所を退所します。あくまでも解散ではなく、少年隊は“殿堂入り”扱いで名前を残すようですが、実質、お祝いの35周年が彼らにとって、またファンにとってお別れの機会となりそう」(スポーツ紙芸能デスク)
同じく12月12日、事前に予約販売を受け付けていた、デビュー曲『仮面舞踏会』からラストシングル『想 SOH』まで、25曲を収録したベストアルバム『少年隊 35th Anniversary BST』。また彼らのライフワークでもあった、1986年から2008年まで公演された舞台『PLAYZONE』を収録した『PLAYZONE DVD BOX 1986-2008』が、購入者のもとに届けられた。
ベストアルバムがFC会員価格27,500円(税込み、一般価格は30,800円)、DVDボックスがFC価格35,200円(税込み、一般価格は38,500円)と決して安くはない代物だが、まさに少年隊の全てが詰まった最後の作品。手にしたファンは歓喜の声を上げている、と思いきや、中には悲鳴を上げているファンもいるようで……。
《全部チェックするの無職かつ睡眠時間削りながらじゃないと無理》
《到着から10日で全部観る? 観られる? 仕事できない、家事できないよ》
《CDとDVD、合計34枚を10日以内に確認…? 師走に…?》
本来、不良品などに対する交換請求ができるのは当然の権利だが、ファンを愕然とさせたのはその交換対象期限だ。ジャニーズ・エンタテイメントレコードの販売ページを確認すると、
《返品対象商品につきましては、期限を商品お届け日より10日以内とさせていただきます。10日を過ぎますと、返品・交換のご要望はお受けできなくなりますので、ご了承ください》
34枚のディスクを10日間以内に
商品が購入者のもとに届いたのが12月12日、つまりは12月22日までに全てをチェックする必要があるのだが、問題はその枚数。ベストアルバムがCD5枚とDVD7枚、DVDボックスは22枚組と、両商品を購入した場合には計34枚のディスクの動作確認、不具合の有無を10日間以内に、しかも忙しい師走の中で観て、聴かなくてはならないのだ。
「34枚もあれば、中には不良品が混じっている可能性もないとは言い切れない。熱心なファンならば両方を購入して62,700円ですが、金額以上に、後になって3人の勇姿が見られなかったら後悔しきれません(苦笑)。今まさに、眠れない日々を送っていると思いますよ」(アイドル誌編集者)
刻々と迫るリミット。ファンはうれしい“苦行”を続けなければならないのか。ジャニーズ事務所に聞いてみると、書面で《ご購入頂きましたお客様には混乱を招くこととなり、申し訳なく思っております》として、
《お取替えの対応は一応の目安として商品到着から10日以内としておりますが、10日を過ぎて何かお困りの際は、販売サイト内の「お問い合わせフォーム」にてメールでの連絡を受け付けております。お問い合わせの内容に応じ、2021年1月末頃まで対応させていただきます》
事実上の“10日以内縛り”の撤廃と、《商品が良品であることが確認できるまで》対応する旨の回答を寄せた。
一方で、購入し忘れたファンもいるかもしれない。再販については、残念ながら《今作2商品は完全受注生産限定商品のため、再販の予定はございません》とのこと。
「少年隊」の3人がまた集い、歌って踊る日を願って。