ジャニーズWESTの生配信ライブの裏側 ホームグラウンド松竹座のステージへ

2020年11月6日

iza(イザ!)

 6日放送のフジテレビの連続ドキュメンタリー「RIDE ON TIME」(深夜1時5分~※関東ローカル)では、関西出身の7人組の人気グループ、ジャニーズWESTを特集する。

 ジャニーズWESTは今年、デビュー7年目にして、グループ初となる念願の東京ドーム公演を含む全国ツアーを予定していた。しかし、新型コロナウイルスの影響ですべて中止に。重岡大毅は「普通に悲しかったですね。27歳ですけど、27歳のライブって27歳の時しかできへんし。いろんな事を思うと、やっぱりつらいですよね」と悔しい思いを口にする。

 そんな状況でも、大阪から全国に元気を届けたいと、関西ジャニーズのアイドルたちによる無観客生配信ライブプロジェクトがスタート。その舞台は、同じくコロナ禍で休演が続き、苦境に立つ大阪・松竹座。ここはジャニーズWESTにとって自分たちを育ててくれた大切な場所であり、松竹座での生配信は、お世話になってきたスタッフへの恩返しでもあった。

 ライブには、あらゆる工夫が凝らされていた。こだわりについて、演出も手掛ける藤井流星は「(鏡など)あり物を使ってどれだけ工夫してやるかを昔から松竹座でやっていて」と熱く語る。そして、コロナ禍で直接会えなくても観客の思いを受け止めたいと、事前にファンから募集した手作りのうちわで客席を埋め尽くすという演出も取り入れた。

 本番2週間前、桐山照史、神山智洋、小瀧望の3人は、台の上から後ろ向きに宙返りする、通称“台宙”に挑戦。しかも以前披露した時よりも高い、1.5メートルもの高さからバク宙するというものだった。練習では桐山と神山が成功させる中、メンバー一高身長である小瀧は、着地の衝撃を吸収しきれず苦戦。何度も繰り返し飛び、なんとか本番までに仕上げてきた。しかし、本番直前の最終リハーサルで足を痛めてしまう。やむを得ず、台宙をカットすることになった小瀧は「めっちゃ嫌っす」とつぶやく。ダンスもままならない状態だったが、小瀧は松竹座のステージに立つことを決める。

 本番直前の控室からピアノの音が聞こえてきた。重岡がひとり、大切な曲の最終確認を行っていたのだ。重岡自ら作詞作曲した「間違っちゃいない。」を、今回は重岡のピアノ演奏にのせて披露する。重岡は「メンバー7人で初めてステージに立ったのも松竹座だし。本当に青春の場所。成長させてもらいましたね。僕らのホームですね」と、松竹座に育まれた日々を振り返る。ドームでの公演は実現しなかった7人は、全身全霊をかけて松竹座のステージに向かう。

 同番組は関東ローカルでの放送となるが、放送直後からFODプレミアムで独占配信される。