2020年1月28日
シネマトゥデイ
米パラマウント・ピクチャーズと大手玩具メーカー・ハズブロが、映画『トランスフォーマー』シリーズ新作2本の企画を進めていると、Varietyほか各メディアが報じた。
『トランスフォーマー』は、車や戦闘機など、あらゆる物体に変形する金属生命体トランスフォーマーと人間との攻防を描いたSFアクション。当初、2019年6月にシリーズ第5作『トランスフォーマー/最後の騎士王』の続編が公開予定だったが、パラマウントは続編を無期限延期に。一方で、2019年3月には初のスピンオフ映画『バンブルビー』が公開。孤独を抱える少女とトランスフォーマーの絆の物語は、批評家からも高く評価された。
同サイトの情報筋によると、パラマウントは『トランスフォーマー』ユニバース拡大のために複数のストーリーライン形成を図っており、一本は『バンブルビー』に続くスピンオフ作品、もう一本はシリーズを刷新する作品になるという。また、新作2本にはそれぞれ違う脚本家を起用。デヴィッド・フィンチャー監督作『ゾディアック』の脚本を執筆したジェームズ・ヴァンダービルトと、ザック・スナイダー監督の新作『アーミー・オブ・ザ・デッド(原題) / Army of the Dead』の共同脚本家であるジョビー・ハロルドがそれぞれ執筆している。
さらにDeadlineは、ジェームズが執筆する新作は、日本で1997年から1998年にかけて放送されたCGアニメーション「ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー」に基づいた作品になると報じている。「ビーストウォーズ」は、「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」の数百年後を舞台に、動物や恐竜などに変形するトランスフォーマーの攻防を描いた作品。サイバトロンとデストロンの激闘に加えて、吹き替え版ではトランスフォーマーたちのユーモラスな掛け合いが人気を博した。
新作2本の全米公開日は未定。パラマウントは『トランスフォーマー』シリーズを重要視していることから、できるだけ早い段階での監督決定を望んでいるという。(編集部・倉本拓弥)