急増するマイバッグ窃盗 レジ袋有料化がきっかけ

2020年9月9日

FNNプライムオンライン

福岡市内のコンビニエンスストアに現れた黒い服を着た女。

右手には、マイバッグとして持参した高級服飾ブランドの紙袋が。

そのマイバッグの中へ、売り物の化粧品を1つ入れた。

さらにこのあと、棚にある化粧品を2つずつつかむと、どんどん、どんどん、マイバッグへ入れ始めた。

9個目の商品を入れたところで、いったん周囲を見回すが、女の手は止まらない。

再び商品をマイバッグへ入れ、画面から姿を消した。

ところが、すぐに引き返してきて、さらに2個の化粧品をつかんで、そのまま店から出て行ってしまった。

48秒間で合計15個の化粧品を盗んでいった女。

店に残したのは、およそ9,000円の被害と、空になった商品棚だった。

被害店舗のオーナー「こんなに大量にとられるってことは、過去ありませんでしたから、ちょっとビックリしてしまってあきれるというような感じですね」

全国で被害報告が増加している、マイバッグを悪用した万引き。

きっかけは、レジ袋有料化。

以前、Live News it!で紹介した万引きも、マイバッグを使用していた。

黒い服を着た女が右手で商品を手にしたあと、歩きながら左手に持ったマイバッグに入れ、代金を支払わず店をあとにした。

さらに、今回の福岡のコンビニのように商品が大量に万引きされるその要因とされているのが、転売サイト。

福岡県警によると、ここ数年、商品の転売がネット上で気軽にできるようになったため、同じ商品を何個も盗む、いわゆる“大量万引き”が増加しているという。

店は、警察に被害届を出すことを検討している。