ビクター製品ミニチュアに昭和世代が熱視線 「プロジェクトX」のVHSデッキや「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のビデオカメラ

2021年9月5日

iza(イザ!)

映像・音響機器メーカーの旧・日本ビクター(現・JVCケンウッド傘下のブランドであるJVCおよびVictor)の名機を再現したミニチュアフィギュアに、往年のAV機器ファンからの熱い視線が集まっている。

ミニチュア化されるのは、NHKの「プロジェクトX」でも題材として取り上げられた世界初のVHSビデオカセッター(ビデオデッキ)「HR‐3300」、小型のVHS-Cカセットを採用してビデオデッキとカメラを一体型とした「GR-C1」など、同社の歴史を語るうえで欠かせない昭和の名機5点。ビクター監修のもと、これまでもオンキヨーやテクニクスの音響機器のミニチュア化を手がけてきたフィギュアメーカーのケンエレファントが製造・販売する。

カプセルトイが500円、ブラインドBOXが550円(いずれも税込み)で、9月下旬から全国のカプセルトイ売り場などで順次販売を開始予定。楽天市場とYahooショッピングのケンエレファント公式ショップでは、税込み6600円で12個入りBOX(おまけフィギュア1個付き)で予約受け付け中だ。

発表を受け、ツイッターでは「現物は全部持ってたので絶対欲しい」「この赤と角ばった形っていかにも80年代」「レトロ好きにはたまらん」など、実物を知る昭和世代がこぞって反応。「これは大人買いしないといけないやつ」「コンプ案件ですわ」との購入宣言も散見された。

監修したビクターの日本公式アカウントも、「テープが出し入れできたり、カメラのバッテリーが取り外しできるギミックなどに注目 コンプリートしたいシリーズです」と推薦コメントを寄せており、「カセット出し入れできるのか!」「再現性が凄い」など、こだわりのギミックに驚くコメントも目立つ。「ミニチュア昭和部屋再現できるじゃん」「ケンエレファントさんは絶妙の位置と強さで私のツボを押してくる」など、宣材写真からうかがえる完成度の高さに熱い視線が注がれている。

ミニチュア化された5点のうち、注目度が高いのはビデオデッキのHR‐3300。「じいちゃんの家にこのVHSの機械あった!」「ガンダム録画してたなぁ」「確かタイマーなくて(録画予約はオプション機能だった)、放送時間にチャンネルあわせて、録画ボタン押してた」「標準録画専用ヘッドだったのでメッチャ高画質でした。ずっしり重くて専用の持ち運び用のバッグもあったんですよ」など、実物が身近にあったユーザーから懐かしむつぶやきが多数寄せられている。

また、一体型ビデオカメラのGR-C1も人気。「小学校の放送部員で革命的な軽さ!持ちやすさ!ってなったの覚えてる。それまではハンディカメラとショルダーのくそ重い録画機のセットだった」と、一気に小型化して世間を驚かせた発売当時のインパクトを振り返る声が見られたほか、1985年公開の米映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に言及したツイートもあった。「(同作の主人公である)マーティが持ってたビデオカメラ!!」との指摘があるように、同機が重要な小道具として使われていたことを覚えていたツイ民が少なくなかったようで、「マーティのフィギュアに持たせたい!!!」と名場面をフィギュアで再現しようとする人や、「(劇中、タイムマシンに改造したという設定で登場したスポーツカーの)デロリアン(DMC-12)は付きますか?」とボケる人も見られた。

面白いところでは、「全裸監督ゴッコで遊べる」と伝説のAV監督・村西とおる氏をモデルにした人気ドラマシリーズを引き合いに出したアイデアも。ブリーフ一丁で肩にビデオカメラを担いだ村西氏のパブリックイメージを再現して楽しもうと想像を膨らませたようだ。