都心の地下に「鉄のモグラ」 リニア建設用のマシン搬入

2020年8月29日

共同通信

 東京・品川駅近くのリニア中央新幹線建設現場「北品川非常口」で、地下約80メートルの立て坑にトンネル掘削用のシールドマシンを運んで組み立てる作業が本格化している。都心に眠る「鉄のモグラ」は円筒形で直径14メートル、長さ14.5メートル、重さ約3千トン。鉄道建設用では国内最大級だ。神戸市の工場で製作され、搬送のためいったん分解。9月末までの半年がかりで完成させる。

 リニア新幹線は首都圏や名古屋周辺の都市部では「大深度地下」のトンネルを走る。建設工事では約5キロ間隔の立て坑に、シールドマシンを下ろして掘削する。1日当たり約20メートルを掘ることが可能という。