『上半期ブレイク俳優』はキンプリ・平野紫耀 ドラマ延期も露出増で首位に

2020年7月8日

オリコン

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、エンタテインメントシーンも大きな苦難の時となった上半期。春ドラマのスタート延期などに見舞われながらも、徐々に再開となり後半の動向に期待も高まる。そんな中、ORICON NEWSでは先日の女優部門に続き、恒例の『2020上半期ブレイク俳優ランキング』を発表。その結果、日本テレビ系ドラマ『未満警察 ミッドナイトランナー』で、Sexy Zoneの中島健人とW主演を務める【平野紫耀(King & Prince)】が1位に輝いた。

■アーティストのみならず俳優としても確固たる地位を確立した上半期

 2019年末に発表したブレイク俳優ランキングでは6位だった平野が1位に。映画『ういらぶ。』、『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』など恋愛映画で演技力を磨き、『未満警察 ミッドナイトランナー』では、事件に巻き込まれる警察学校の生徒を熱演。初回から細マッチョな上半身裸の姿を披露し、肉体美も人気の1つとなっている。

 その身体を維持するべく、日テレ公式チャンネルで中島とともに「未満警察エクササイズ」を配信したほか、コロナ禍でも、キンプリのMVやライブ映像を公開するなどYouTubeを使った露出が増加した。“イケメンなのに天然”というキャラを活かしバラエティ番組にも多く出演。4月2日放送の『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)では、「ゴチになります!」に初参戦も、「いまいちルールが分かっていない」と発言。さらに7年間毎朝ダブルメロンパンを食べ続けたという秘話も明かすなど飾らない人柄で愛されている。

 世代別では20代、30代で1位に輝き、「キャラが面白いから」(埼玉県/20代・女性)、「ドラマや音楽番組などでよく見たので」(愛知県/30代・女性)など絶賛の声が多数。

 40、50代もともに2位で「裏表のない好感が持てる素直な方だと思いました」(神奈川県/40代・男性)、「ともかく優しそうな天真爛漫な笑顔がいいです!」(東京都/50代・女性)などほぼ全世代での支持を獲得した。

 バラエティ出演だけではなく、歌番組司会(3月放送の日本テレビ系音楽特番『プレミアムミュージック』)などの新しい仕事も増えており、今後のジャニーズ界を牽引する存在として注目されている。

■朝ドラと東ラブ出演で40代・50代が支持 演技の幅も評価

 時代劇から恋愛ドラマ、ヤンキーから普通の高校生までさまざまなキャラクターを幅広くこなす【伊藤健太郎】が2位に。ドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)で黒髪を逆立てた伊藤真司役を演じ、一躍人気俳優に。

 今年はNHK連続テレビ小説『スカーレット』に喜美子と八郎の長男・川原武志として最終話まで出演。フジテレビオンデマンド/Amazonプライムビデオでのドラマ『東京ラブストーリー』では、“令和版・カンチ”こと主演の永尾完治を演じたことも話題となった。

 幅広い役を演じる彼に「かっこいい役から親しみの持てる役まで色々演じられる人だと思ったから」(兵庫県/20代・女性)、「チャラい役から時代劇まで何やらせてもかっこいい!!」(兵庫県/40代・女性)と“演技の幅”を称える声が多数。

 人気の朝ドラに出演して「スカーレットでの演技。複雑な心情をきちんと表せていたと思いました」(千葉県/40代・女性)、「スカーレット、とても良かった!!」(東京都/20代・女性)と称賛されている。

 昨年から認知度を高めていき、今年はCMの起用も増加。7月17日には『今日から俺は!!』の映画版が公開されるほか、すでに映画5作の公開が控えている。さらに役者としての飛躍できる年となりそうだ。

■モデルから着実に俳優の実績を積み朝ドラ出演も決定

 TOP3入りを果たしたのは【成田凌】。ファッション誌『メンズノンノ』のモデルだった成田は、2014年より俳優業をスタート。ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の部下役や『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 3rd season』(フジテレビ系)の新人医師役などの話題作への出演も記憶に新しい。ドラマ、映画などの実績を積んでいき、映画賞等も受賞。2019年には6本の映画に出演し『カツベン』では主演を務めた。

 今年はドラマ『アリバイ崩し承ります』(テレビ朝日系)に続き、杉咲花ヒロインの朝ドラ『おちょやん』(NHK総合)への出演も決定している。また5位にランクインした【清原翔】の代役として『アンサング・シンデレラ』(TBS系)にも出演。

 作品によってガラリと髪型などを変える“カメレオン俳優”ぶりを見せる成田。さまざまな役をこなす彼に「どんな役柄にも染まることが出来る方だと思うから」(奈良県/10代・女性)、「彼の自然な演技がとにかく好きです。真面目な役でもチャラい役でもなんでもそつ無くこなせる俳優さんだと思います」(熊本県/30代・女性)と演技力を称える声が多かった。また「狂気な役もこなすし、『スマホを落としただけなのには』本当怖かった。演技がすごい」(東京都/50代・女性)との意見もあった。

 ドラマでの主演はまだないものの、存在感が光る演技で認知度も日に日にアップ。今最も旬な俳優といっても過言ではない。

■コロナ禍でのドラマ期待度が反映されたブレイク俳優

 春ドラマ出演の俳優がTOP10にズラリ。ドラマの放送再開でさらなるブレイクが期待できる面々が多く並んだ。

 1位の平野同様、『未満警察』主演の【中島健人(Sexy Zone)】は6位に。「演技もバラエティもスター性を感じる」(千葉県/50代・女性)と王子様のようなアイドル要素が先行しがちな中島だが、今回平野とのW主演でさらに役者としての幅も広がりそうな予感。

 7位には、ドラマ『特捜9』(テレビ朝日系)にレギュラー出演の【山田裕貴】。今年の1月期のドラマ『SEDAI WARS』『ホームルーム』(ともにMBSテレビ)2作で主演を務め、『特捜9 season3』も続投。ドラマ出演が途切れない活躍ぶりで「いろいろな演技を見てすごいなといつも思っています」(大阪府/30代・女性)と俳優としての活躍ぶりを評価する声が高かった。

 『ハケンの品格』(日本テレビ系)に出演中の【杉野遥亮】は8位。「主役ではないけどなくてはならない存在感」(千葉県/20代・女性)というコメントもあり、出演作でしっかり自身の持ち味を遺憾なく発揮できている。『ハケンの品格』でもコネ入社した新人社員という一癖ありそうな役柄を好演。イケメン俳優が出演している花王「アタックZERO」シリーズCMでも存在感を見せ、今後の飛躍がますます期待されている。

 すでに主演級のフレッシュな俳優がならんだランキング。コロナ禍でもSNS等を活用した露出がブレイクに反映され、ドラマや映画出演だけではない自己発信力も含めての結果となった。延期となっていた春ドラマや、今年公開の映画への出演が決まっている俳優が多く、作品をまだ見ていないが期待値も多く含み票を投じた印象。その期待が演技に反映され、年末のランキングにどう影響してくるか楽しみだ。

【調査概要】
調査時期:2020年6月4日(木)~6月11日(木)
調査対象:計1000名(自社アンケートパネル【オリコンモニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコンモニターリサーチ