『約束のネバーランド』話題続く中で完結、約4年の連載に幕「沢山夢を見れました」

2020年6月15日

オリコン

 人気漫画『約束のネバーランド』(公式略称:約ネバ 原作:白井カイウ氏、作画:出水ぽすか氏)が、15日発売の『週刊少年ジャンプ』(集英社)28号で最終回を迎え、約4年(3年10ヶ月)の連載に幕を下ろした。センターカラー27ページで掲載され、巻末ページで白井氏は「4年弱本当にありがとうございました! 映画等などまだまだ宜しくお願いします!」、出水氏は「最高の四年を有難うございました! 沢山夢を見れました。明日は一日寝ます」と応援してくれた読者へ感謝の気持ちを伝えている。

 最近のストーリーは最終章として、怒涛の展開を見せており、5月25日発売号(25号)から3週にわたって「次号、クライマックス」「完結間近」などと物語が近いうちに終わることを事前に示唆していた。そして今回、絶望の運命から希望に向かっていく物語が完結し、最終ページでは「ご愛読、誠にありがとうございました!」とし、コミックス最終20巻が10月に発売されることを発表した。

 また、完結を記念したさまざまな企画が発表されており、初解禁の設定画なども含む連載4年で描かれたイラストを網羅した“画集”、白井氏が本編を振り返りながら制作の裏話などを明かす“ファンブック”の制作が決定。同誌と同じ大きさとなるB5サイズの最終話の複製原画セット(複製原稿25枚、カラー原稿1枚、読者負担金3850円)が、応募者全員サービスとして展開される。

 2016年8月から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載がスタートした同作は、孤児院で平穏に暮らす少年少女たちが、孤児院が自分たちのことを「『鬼』の食用として育てている」という秘密を知り、脱獄を計画するファンタジー。主人公のエマを中心に、孤児院で育てられた子どもたちが過酷な運命に抗いながらも希望に向かっていくストーリーで、読み応えのある心理戦などのサスペンス要素やアクションシーンが人気を博しており、現在、コミックス累計発行部数2100万部を突破している。

 『このマンガがすごい!2018 オトコ編1位』(宝島社)や『第63回小学館漫画賞』少年向け部門など、さまざまな賞を受賞。12月18日には浜辺美波主演で実写映画の公開、テレビアニメ第2期の放送が来年1月に控えており、海外実写ドラマ化も決まっているなど、今回、人気や話題が続く中で堂々と完結した。なお、最近の同誌では人気漫画『鬼滅の刃』(5月18日)、『ゆらぎ荘の幽奈さん』(6月8日)が、ともに連載約4年で最終回を迎えており、終了する作品が続いている。