手越祐也は無期限自粛中 ジャニーズ事務所に囁かれる「退所後の圧力」の真相

2020年6月6日

日刊ゲンダイDIGITAL

 最近、ジャニーズ事務所について、同じような質問を業界人や一般の人からいただくようになった。

 きっかけは「活動自粛」となってしまったNEWSの手越祐也(32)のことだ。新型コロナ禍のため緊急事態宣言発令中、2度にわたって女性たちと酒宴を開いていたというのでジャニーズ事務所から“自粛”の発表があり、それに反発する格好で手越が事務所を退所するという流れ。

 質問は「事務所を辞めたら圧力を受けて活動できないのではないか」「厳しいことが分かっているのに、どうして辞めるのか」「そもそもジャニーズで辞めるタレントが続いているのはなぜか」といったものが多い。

 まず手越の退所話は今回の酒席騒動の前から出ており、すでに来年3月いっぱいで辞めるという円満退所の方向で話が進んでいたことを押さえておきたい。今回の手越の無期限での活動自粛は、あくまで自宅待機を指示していた事務所の方針に従わなかったからであり、辞めるタレントへの圧力、ペナルティーとはまったく別ものだ。

 ジャニーズは多くのトップ男性アイドルグループを輩出する大手の事務所で、タレントもある一定の年齢になれば結婚も認めるし、自分でやりたい活動があれば協力もしている。若手や売り出し中のアイドルでもなければ、それぞれのタレントの行動に反対するものではない。

 例えば、結婚したいと言えば反対はしない。ただ、「結婚するとアイドル的な活動は難しくなるよ」と伝え、それに見合ったタレント活動を提案する。元来、長期間にわたってアイドルであり続けるのは難しく、次のステップは必ずくる。

 あの「少年隊」の錦織一清は、アイドルを卒業して故・つかこうへいさんの下で勉強し、今や数多くの商業演劇を手掛ける演出家である。ダンスがうまいジャニーズJr出身のタレントの中には、振付師の仕事をしている人もいる。もちろん、情報番組や司会業に進んだ人も。

 また関ジャニ∞にいた渋谷すばる、錦戸亮は、それぞれ独立して音楽活動などをスタートさせている。退所したタレントのその後のことを心配することはあっても、妨害することはない。

 少なくとも現時点では「事務所の圧力は考えられない」「でなければ、これほど退所が相次ぐことへの説明がつかない」と僕は質問に対し答えている。

(城下尊之/芸能ジャーナリスト)

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