2020年3月29日
日刊SPA!

―[絶対夢中★ゲーム&アプリ週報]―
新型コロナウイルスの影響で「外出できず運動不足」「ジムにも行きづらい」……という声が多く聞かれます。そこで注目が集まっているのが家庭で行えるフィットネスゲーム。
昨年10月発売の任天堂『リングフィット アドベンチャー』は、年末にはすでに品薄状態でしたが、この新型コロナウイルスの影響でさらに人気が上昇。フリマアプリなどでは、相変わらず定価のおよそ2倍の価格がついています。
『リングフィット アドベンチャー』は付属のリングコンとレッグバンドにJoy-Conを取り付け、体を動かしてプレイするゲーム。各コースに立ちはだかる敵をRPG風のターン制バトルで倒していきます。
敵への攻撃は専門家が監修した60種類のフィットネスで行い、「スクワット」「チョウツガイのポーズ」などお手本に近い姿勢で行うほど敵へのダメージも上がります。
また、同じように2018年12月に発売されたNintendo Switch向けの『フィットボクシング』(イマジニア)もロングセラーを続けるタイトル。こちらはインストラクターのお手本に合わせてシャドーボクシングをすることで、本格的なエクササイズが手軽に体験できる内容。BGMに合わせて流れてくるアイコンに対応するリズムゲーム感覚が爽快です。発売元のイマジニアは『フィットボクシング』のヒットで業績を上方修正しています。
どちらも単純な運動ではなくゲーム性があり、毎日のデータ管理やボイスでのサポートもしっかりしているのがポイント。ただ家で黙々と運動するのは意外に困難なもの。楽しくエクササイズできて続けられるのが好評の理由です。
これだけフィットネスゲームが脚光を浴びると、今後各社から同ジャンルのゲームが続々と登場するのは確実でしょう。フィットネスゲームは今年後半から来年にかけて一大ジャンルとなる可能性も秘めています。
◆ジムと家庭用ゲームが連携する未来
ダンスゲームではありますが、3月12日に発売されたNintendo Switch向けの『ジャストダンス2020』(ユービーアイソフト)も家で気軽に体を動かして遊べるタイトル。
『ジャストダンス』は2009年に海外で発売が始まった体感型ダンスゲームで、日本語版の移植はしばらく途絶えていたものの、久々にNintendo Switch版が発売されました。Joy-Conを手にして画面のお手本に合わせて体を動かすだけで、ダンス気分が味わえます。
『アナと雪の女王2』の「イントゥ・ジ・アンノウン」をはじめ、40種類以上の楽曲がプレイ可能(サブスクリプションサービス「Just Dance Unlimited」に登録すれば500曲以上の追加楽曲あり)。「リズムに乗って自然と体が動く」「意外に汗かく」「腕を動かすから肩こりが軽くなった」といった感想も見られます。
また、6月にはセガからNintendo Switch向けに『Zumba de 脂肪燃焼!』というタイトルも発売されます。「Zumba(ズンバ)」とは、1500万人以上に親しまれている世界的なダンス・エクササイズでスポーツジムでも人気のプログラム。
超人気アーティストのヒット曲やオリジナル楽曲を計30曲以上収録し、実在の人気インストラクターの動きに合わせてZumbaプログラムが家庭でできるのが売り。自分に合うフィットネスレベルを30クラスから選択。ワークアウト目標を設定したり、実績を友だちとシェアしたりする機能も搭載されています。本格的なフィットネスタイトルとしてどれだけ話題になるか注目です。
新型コロナウイルスの流行が落ち着くことが条件になるものの、今後はジムと家庭の連携も模索されていくかもしれません。たとえば、ジムで運動したデータが自宅のゲームに反映されるといった方法や、ジムにゲーム的なマシンが登場し、それが家庭用タイトルとリンクするといった可能性も考えられます。
アーケードと家庭用ゲームのような関係性で、ジムと自宅がゲームを通じてつながり、さらにフィットネスの内容が充実する……そんな未来も遠くない気がします。
―[絶対夢中★ゲーム&アプリ週報]―
【卯月鮎】
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲームの紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。著作には『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)がある。ウェブサイト「ディファレンス エンジン」