健康志向なのに何だか疲れやすい…50代男性の朝食に隠れた問題点

2020年3月16日

ダイヤモンド・オンライン

 特に体に悪いところはないのに、疲れやすい……という方、今が食生活の見直し時かもしれません。疲れやすさは食事と密接に関係しています。今回は疲れやすいというお悩みをお持ちの読者の方の食習慣を通して、食事のとり方やバランスなど、気を付けるべき点を解説していきます。

疲れやすさの原因は「食生活」にあり?

 実際にいただいた3日間の食事記録を見ていきましょう。

仕事はデスクワークという50歳の男性(以下、Aさん)の食事内容
〈1日目〉
朝:トマトジュース、シリアル(フルーツグラノーラ)
昼:玄米おにぎり、卵焼き、プチトマト、イワシハンバーグ
夜:スパゲッティ、みそ汁

〈2日目〉
朝:1日目と同じ
昼:玄米おにぎり、シューマイ、プチトマト、煮豆、鶏唐揚げ
夜:野菜サラダ、鶏唐揚げ、サケのソテー、もずく

〈3日目〉
朝:1日目と同じ
昼:玄米おにぎり、ミートボール、プチトマト、イワシハンバーグ
夜:肉じゃが、ナスのみそ炒め、プロテイン
 1日3食とれていますし、主食に玄米をとり入れたり、野菜や海藻類も意識して召し上がっていたりと、良いですね!プロテインを飲む、夕食時は主食を控えめにして糖質オフも実践するなど、食事への意識が高い方のようです。

疲労感を引き起こす「血糖値の乱高下」

 ダイエットのカウンセリングでよく口にするのが、「血糖値を急上昇させない」というフレーズ。これまでのコラムでも度々言及していますが、実はこの血糖値の急上昇は疲れやすさを引き起こす原因にもなっているのです。

 私たちの体は、食事から糖質が吸収されると血糖値が上がりますが、それに反応して分泌されるインスリンの働きによって、2~3時間で元に戻るというサイクルを繰り返しています。食後に血糖値が急上昇すると、血糖値を下げるために大量のインスリンが分泌されてしまい、血糖値が急降下します。この血糖値の急降下が、疲労感やだるさの原因になっているのです。