2021年12月3日
時事通信社
走行中の京王線の車内で乗客がナイフで刺されるなど、鉄道車両内での襲撃事件が相次いでいることを受け、国土交通省は3日、鉄道各社が今後、新たに導入する列車内に防犯カメラの設置を義務付ける方針を決めた。
同省によると、防犯カメラの設置率は各社によって差があり、10月に襲撃事件が起きた京王線の列車内には設置されていなかった。設置によって事件の抑止や、発生時の早期の状況把握につなげたい考えだ。
車両設備を定める鉄道営業法の省令改正を行う方向で検討。対象路線やカメラの機能など、詳細は有識者らによる検討会で議論する。
このほか、車内にある緊急通報装置や、非常時に手動でドアを開閉できる「非常用ドアコック」の表示の共通化を検討する。不審者対応のノウハウ共有などで警察との連携も強める方針。