2021年8月21日
共同通信
弘前大(青森県弘前市)と医療ベンチャー企業オルバイオ(京都市)は、がん細胞に入って光る合成物質「蛍光L―グルコース」を活用し、がんを早期発見する新たな診断法の実用化に乗り出した。弘前大大学院を拠点に共同研究を進めており、副作用の少ないがん治療薬の開発も目指す。
大学院の山田勝也特任教授らは、がん細胞がブドウ糖の一種「L―グルコース」を取り込む性質に着目。この糖に蛍光色を加えた蛍光L―グルコースを開発し、がん細胞だけを光らせる技術を確立、特許を取得した。実用化に向け、現在は人体に投与する場合の影響を調べている。