2021年3月7日
オリコン
『ゲゲゲの鬼太郎』などで知られる漫画家・水木しげるさんの代表作『悪魔くん』が、新作としてアニメ化されることが7日、オンラインで行われた『生誕99年 水木しげる生誕祭』にて発表された。1990年3月まで放送されたテレビアニメ版以来、30年以上の時を経て再びアニメ化される。
『悪魔くん』の新作アニメ化は、水木しげるさん生誕100周年を記念して企画されたもの。あす8日に生誕99年、来年生誕100年、再来年生誕101年となり、この3年間を「生誕100周年事業期間」4大プロジェクトとして、2018年から20年まで放送されたアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第6期の新作映画化など、さまざまな企画を展開することもあわせて発表された。
『悪魔くん』は、一万年に一人の天才少年悪魔くんが、悪魔と十二使徒の力を借りて、争いも飢えもない理想郷を創ることを目指す物語。最初の作品は1963年に水木さんが貸本漫画家時代に出版されたもので、その後『週刊少年マガジン』や『週刊少年ジャンプ』などにも内容を変えて連載。そして、1989年4月~90年3月にテレビ朝日でテレビアニメが放送されたほか、実写ドラマ化(1966年)、映画化(89年・90年)、ゲーム化(90年)などもされている。
公開された新作アニメ『悪魔くん』の新ビジュアルは、埋れ木真吾の悪魔くん(左)、今回の主人公・2代目悪魔くん(中央)、そしてメフィスト(右)で構成された、新旧交わる一枚に仕上がっている。
また、スタッフ情報も公開され、1989年にテレビアニメ化された際のシリーズディレクター・佐藤順一氏が総監督、今回の新アニメのシリーズ監督として追崎史敏氏、シリーズ構成を大野木寛氏が担当する。
89年のアニメ版でメフィスト二世役を務めた声優・古川登志夫は「本日発表された『悪魔くん』のアニメ化は、想像以上のビッグニュースでした!」と驚きつつ、「僕も何かしらの形で関われるとうれしく思います」と喜び。 東映アニメーションの永富大地プロデューサーは「水木しげる生誕100周年記念4大プロジェクトのうち、映画『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』と新作アニメ『悪魔くん』をプロデュースさせていただくことになりました。この2作品を映像化できる喜びとプレッシャーで身が震えております。もちろん全身全霊で取り組みます。毎年3月の鳥取県さん境港市さんとの生誕祭、そして11月に調布市さんで実施されるゲゲゲ忌で随時情報を発表できればと思っております! 一緒に水木先生の100周年を盛り上げてください!」と伝えた。