1年間、食事は宇宙食のみ! NASAが“火星移住実験”の参加者を募集

2021年8月13日

東スポWeb

 NASA(米航空宇宙局)が“火星移住実験”の参加者を募集している。1年間、4人で共同生活し、食事は宇宙食のみとなる。

 NASAはホームページで「火星が呼んでいます! 2022年秋に開始される、遠い世界での生活をシミュレートするため、1年間のアナログミッションに参加する人を募集しています」と呼び掛けている。

 テキサス州ヒューストンのジョンソン宇宙センター内に、3Dプリントで火星の砂丘アルファを模した仮想火星居住環境「マーズ・デューン・アルファ」という1700平方フィートのモジュールをつくり、そこで生活するという。資源の制限、機器の故障、通信の遅延、その他の環境ストレス要因など、火星での課題をシミュレートし、解決策を開発するためだ。

 条件は30~55歳で、英語に堪能な非喫煙者。米国人または米国永住権保持者。工学、数学、生物学、物理、コンピューターサイエンスなどの幅広い知識が求められる。

 UFO研究家の竹本良氏は「模擬実験はこれまでも行われてきましたが、長期間の滞在は心理的にも体力的にもかなりきついようです。特に火星は平均温度がマイナス55度と寒く、最低がマイナス140度で、最高が20度と寒暖の差がありすぎます」と語る。

 さらに公表されていない火星の“実態”について、竹本氏はこう明かす。

「かつてプロジェクト・ペガサスというテレポート実験計画があり、火星に何度か行っている人もいます。知人の弁護士アンドリュー・バシアーゴが言うには、火星地下のリソスフェア(岩石圏)から酸素が出ており、呼吸はできるが、とんでもない敵がいるというのです。頭がティラノサウルスで体がヴェロキラプトルみたいな、体長2メートルほどの恐竜に似た生物がいて、地球から来た者をバクバク食べるのです。他にもカマキリ形の宇宙生物がいたり、あまり喜べない環境なのです」。いずれにしても過酷な火星環境を模した状況で、互いに個性を出しつつもセーブするというバランス感覚が求められるだろう。