2020年10月31日
朝日新聞デジタル
入学者の選抜を行う国公私立大学の学部の8割超が、大学入学共通テストで記述式問題を出題すべきでないと考えていることが、文部科学省の調査でわかった。
来年1月に初実施される共通テストでは記述式問題の導入は見送られており、改めて大学入試改革を検討している文科省の有識者会議の議論に影響を与えそうだ。
文科省は7~9月、大学入学者選抜について全771大学に調査し、699大学の2222学部から回答を得た。記述式問題について「共通テストで出題すべきだと思う」と答えたのは15%で、「そう思わない」は84%に上った。
「(各大学の)個別入試の記述式問題を充実すべきだと思う」としたのは58・8%、「そう思わない」が40・3%だった。内訳は国公立の約80%が「そう思う」と回答したのに対し、私立は約50%が「そう思わない」と答えた。