《Snow Man“不仲説”の真相》「2人はほとんど会話していませんでした」渡辺翔太(28)と向井康二(26)が深夜に向かった場所

2021年4月22日

文春オンライン

 3月30日の深夜、取材班が六本木で目撃したのはSnow Manの渡辺翔太(28)と向井康二(26)だ。彼らは黒いスウェットに黒いサンダルを履き、マスクで顔は隠れていたが、そのスタイルの良さは閑散とした街中で目立っていた。

 渡辺は2012年からのSnow Man古参メンバーで、向井はメジャーデビュー前の2019年になって新加入したメンバーだ。古参メンバーと新加入メンバーについてはファンの間で「不仲説」が流れたこともあった。この夜、2人は一体どこへ向かったのか–。

 Snow Manはもともと、渡辺翔太のほか、深澤辰哉(28)、佐久間大介(28)、宮舘涼太(28)、岩本照(27)、阿部亮平(27)の6人組のジャニーズJr.内ユニットだったが、2019年1月に向井康二、ラウール(17)、目黒蓮(24)が加入し、9人組としてメジャーデビューした。2020年1月22日にシングル曲「D.D.」でデビューを果たして以降、テレビ出演の機会が急増している。

「デビュー直後はバラエティ番組の収録現場などでもたどたどしいトークをしていましたが、経験を積んでバラエティのイロハがわかってきた。彼らが出演する番組の視聴率も悪くありませんし、お茶の間の認知度も上がってきた印象がある。メジャーデビュー以降はSnow Manのファンは激増していると思いますよ」(テレビ関係者)

『you達はデビューしても売れない』と言い放ったジャニー社長

 しかしここに至るまでに、彼らは長い下積みを経てきた。6人組でのSnow Manが結成されたのは2012年。9人組になる前は、デビュー候補からは遠く離れ“舞台班”と呼ばれていた時代もあった。

「当時、深澤、渡辺、佐久間、宮舘、阿部、岩本の6人組だったSnow Manに向かって、ジャニー喜多川社長は『YOU達はデビューしても売れないから、デビューできないよ』と言い放ったことがある。Jr.の中でも有名な話ですよ。本人たちもそれを苦々しくも受け止めざるを得ないといった様子に見えました」(ジャニーズ事務所関係者)

 そんな“舞台班”であるSnow Manが、2012年から長年にわたって出演してきたのが、舞台「滝沢歌舞伎」だ。現在のジャニーズ副社長・滝沢秀明氏がアイドル時代に自ら主演し、プロデュースをしてきた舞台である。

Snow Manは滝沢副社長の“お気に入り”

「そもそもSnow Manの結成が発表されたのは、2012年5月の『滝沢歌舞伎』の舞台上なんです。グループ名の名付け親は滝沢副社長。本人たちにもサプライズで発表されたので、舞台で大盛り上がりしていました。

 それ以降、Snow Manは滝沢歌舞伎に出演し続けています。その貢献もあって、Snow Manは滝沢副社長の長年の“お気に入り”。滝沢副社長自身も常々、『舞台をずっと支えてきてくれた存在』だと話しています」(同前)

「滝沢歌舞伎2014」の千秋楽公演では、滝沢副社長がSnow Manに手紙を渡し、渡辺が舞台上で読み上げる一幕もあった。そこにはこんなメッセージが綴られていた。

《この数年、どうやったらSnow Manが大きく見えるか、どうやったらいいグループになるかをすごく考えてきました。お前たちの今の目標がJr.のトップ、それは違うと思う。今目標にすべきことは、デビューをして、本物のSnow Manになることが目標だと思う。時間はあるようでないかもしれないから》

 滝沢副社長はSnow Manの行く末を案じ、目をかけていたが、それでもファンの裾野は広がらなかった。当時はファンの間でさえ、「Snow Manのデビューは絶望的と思われていた」という。

 しかし2018年末から、このグループに光が差し始める。

「2018年末に滝沢副社長がアイドルを引退し、2019年1月に設立されたJr.育成やマネジメントを行う関連会社『ジャニーズアイランド』の社長に就任しました。滝沢副社長は現役時代からJr.の育成について思うところがあったようですが、なかでも気にかけていたのがSnow Manの処遇でした。メンバーは高齢化し、このままではデビューは不可能な状態でした。そこで2019年1月に、Jr.内でも人気の高い向井くん、目黒くん、ラウールくんの3人をSnow Manに加入させたのです」(前出・ジャニーズ事務所関係者)

 そこからSnow Manの活躍の場は広がっていった。2019年2月に上演された「滝沢歌舞伎ZERO」では、滝沢副社長に代わりメインキャストとして舞台に出演。そして、2019年 8月8日に行われたコンサート「ジャニーズJr.8・8祭り~東京ドームから始まる~」で、Snow Man、SixTONESの同時デビューが発表されたのだ。

新加入メンバーへのファンから不満の声

 この“奇跡のデビュー”にファンが歓喜したかといえば、実はそうでもない。当時、Snow Manのデビューは、メンバーの増員も含め、「滝沢副社長のゴリ押しなのではないか」とファンをザワつかせていたのだ。

「Snow Manファンは、舞台仕事が多かった頃からのコアファンで、思い入れの強い方が多いんです。メンバー増員の際は《6人でSnow Manだから》《変わらなくていい》とネガティブな意見を言うファンも多かった。6人での活動期間が長く、それを見守っていたファンからすると、デビューできたとしてもずっと応援してきたグループが変わってしまうことを受け入れ難かったのでしょう」(同前)

 増員されたメンバーの顔ぶれについての不満の声も上がっていたという。

「古参メンバーと新加入メンバーは不仲だ」

「Snow Manといえばアクロバットダンスが代名詞で、舞台やコンサートなどではグループ全員がバク転を披露していました。アクロバットダンスをするには素質はもちろん、努力も必要です。6人組Snow Manはデビューができないかもしれないという状況でも、その努力を欠かさなかった。ファンはその姿勢に心を打たれていたんです。

 でも新メンバーはみんなバク転ができなかった。向井くんとラウールくんはいまだにバク転ができない。増員によってSnow Manのイメージはかなり変わりましたから、新加入メンバーをよく思わないファンも少なくありませんでした。古参メンバーと新加入メンバーは不仲だという噂が流れることもありました」(別のジャニーズ事務所関係者)

 しかし古参メンバーは増員に対して、感謝することはあれど不満を口にすることはなかったという。

「6人組Snow Manは滝沢副社長にとにかく従順。滝沢副社長が増員するといえば、それに反発するメンバーはいません。また、6人組のままでデビューするのが難しいということは、本人たちもよく理解していた」(同前)

新加入メンバーは懊悩し、暗い顔で「ちょっとしんどい」

 一方で、周囲からのこうした言葉に悩んでいたのが新加入メンバーだ。

「当時、SNSには《加入メンバーはいらない》《Snow Manは6人だから》といった書き込みが溢れていました。こうした意見に向井くんや目黒くん、ラウールくんが悩んでいた時期もありました。特に向井くんは思い悩んでいることが多く、暗い顔で『ちょっとしんどい』と漏らすこともありました」(ジャニーズJr.関係者)

 向井はもともと関西ジャニーズJr.で、Snow Manに加入するために上京してきた。環境の変化もあり、デビュー直後は塞いでいることが多かったのだという。しかしそこで、“ある人物”の存在が向井の支えになったようだ。

「古参メンバーである渡辺くんです。渡辺くんは人当たりが良くて話しやすいので、当初から新加入メンバーともフランクに話していました。プライベートで食事に行くことも多く、新加入メンバーと一番距離が近かった。『撮影や取材の合間にしんどい話を聞いてくれた』と向井くんが話していたこともあります。そういう存在がグループ内にいることは、新加入メンバーにとっては救いだったと思いますよ」(同前)

 デビューから1年以上経った現在も、その友情に変わりはないようだ。

 冒頭のシーンに戻ろう。3月30日深夜、2人が向かったのは芸能人御用達のサウナだった。居合わせた利用客が2人の様子を語る。

「体はバキバキに仕上がっていましたよ」

「サウナ内での2人はほとんど会話はしていませんでしたが、険悪な雰囲気はなく、むしろ話さなくてもいいくらい仲が良いんだなと思いました。サウナに入った後は水風呂に浸かり、2人揃って“整って”いました」

 現在、Snow Manは「滝沢歌舞伎ZERO 2021」に出演している。この時は稽古中だったのだろうか、利用客によると「体はバキバキに仕上がっていましたよ」という。

「2人ともスマートでしたが、かなり筋肉質でした。しかも彼らはマイシャンプーやボディソープ、化粧水など大量の美容グッズが入ったカゴを持ち込んでいました。このサウナにはボディソープやシャンプーが用意されていてほとんどの客が手ぶらなので、少し目立っていましたね。サウナと水風呂で整った後は、その美容セットで20分以上全身のケアをしていました。さすがプロのアイドルだなと感心しましたよ」(同前)

 実は、渡辺は自他ともに認める“美容オタク”だ。Snow Manファンが解説する。

「しょっぴー(渡辺のあだ名)はすごく肌が綺麗なんです。朝は水だけで洗顔するとか、日焼け止めを欠かさないというのはもちろんですが、美容アイテムにもすごくこだわりがある。化粧水や美肌サプリにも詳しいですし、ここぞというときはスチーマーを当てながらシートパックをして肌の調子を整えているそうです。SnowManの“美”担当で、メンバーにも美容アイテムや美容クリニックを紹介しているんです」

 この日も向井は渡辺から“美の薫陶”を受けていたのだろうか。不仲説はどこ吹く風で、2人がサウナを出たのは深夜1時すぎだった。

 4月22日(木)21時~の「文春オンラインTV」では、本件について担当記者が詳しく解説する。

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))