2020年10月6日
日刊ゲンダイDIGITAL
延期か、既定路線のままか、大揺れに揺れた、嵐の活動休止問題。「アラフェス 2020」の無観客ライブ配信は決定したものの、スケジュールは未定と、イマイチ活動休止の実感が湧かない中、嵐がアイドル雑誌各誌の表紙を飾り、終焉に向けた花道がスタートしている。
■1人1冊の購入制限も
2010年ごろから5人揃ってアイドル誌に登場することはほぼなくなり、アイドル誌は後輩にバトンタッチ。近年はファッション誌等でソロで登場するようになっていた。そんな嵐が各誌撮りおろしで、アイドルらしい、仲の良さそうな笑顔で登場。しかも、雑誌ごとにメンバーの“立ち位置が異なる”というニクい演出で嵐ファンの心をわしづかみに。書店では1人1冊の購入制限を設けているものもあり、SNS上では表紙談議で盛り上がっている。芸能リポーターの川内天子氏がこう言う。
「お世話になったアイドル誌への恩返しと同時にコロナ禍で原点回帰できたのでは。コンサートが総崩れになり、嵐自身もジャニーズ事務所にとっても大打撃の中、雑誌で生の表情、メッセージを伝えることの役割が大きくなったのは大きかった。全国コンサート中止による損失は計り知れませんが、表紙ジャックは今後のオンラインコンサートの集客やグッズなど購買意欲をかき立てる起爆剤になる。また、雑誌への貢献度は後輩たちへ引き継がれ、ファンを含め皆ウィンウィンの関係。すべて次につながる展開にタッキー社長のビジネスセンスを感じます」
“最後まで笑っていよう”と語っていた嵐。ファンと共に有終の美を飾ることができるか。