井上音生&美 少年・那須雄登、ミュージカル『魔女の宅急便』でキキ&トンボに抜てき

2021年1月16日

オリコン

 女優の井上音生とジャニーズJr.の人気グループ・美 少年の那須雄登が、3月25日から東京・新国立劇場中劇場にて上演されるミュージカル『魔女の宅急便』に出演することがわかった。井上は主演として主人公のキキ、那須はキキの相手役となるトンボ役に起用された。井上は「キキは魔女ですが、普通の女の子と同じところも多く、共感できると感じています。ミュージカルは初挑戦ですが、私もキキと一緒に成長できればと思っています」と意気込みを語っている。

 『魔女の宅急便』の原作は角野栄子氏が1982年から2009年の27年間にわたって執筆した全6巻の児童書。89年にスタジオジブリの宮崎駿監督によるアニメーション映画化が大ヒット。93年から96年には蜷川幸雄氏演出のもとミュージカル化、14年には実写映画化、16年にはイギリスでも上演された。そして17年には岸本功喜氏の脚本による新演出のミュージカル版が誕生し、上白石萌歌、福本莉子がキキ役を演じてきた。3年ぶりの上演となる今回、2016年に第8回『東宝シンデレラ』オーディション審査員特別賞を受賞した井上が抜てきされた。

 その起用理由について主催側は、18年に前作を観劇した井上が終演後、感動のあまり泣いていた姿を挙げ、「2021年に新たに『魔女の宅急便』を立ち上げることになった時、井上さんの印象とキキの純粋さがリンクして、ぜひにとオファーいたしました。今回、高校生になった井上さんとお会いし、凛としたたたずまいの中にも少女のような幼さを残す雰囲気が、作中で成長するキキの姿と重なり、ぴったりな配役だと感じております」と自信をみせる。

 一方、那須は今作がジャニーズ事務所公演以外の作品に初出演。主催側は「トンボは明るく行動力があり、一方で、空飛ぶ乗り物を設計する頭脳派な一面も持つ男の子。数年前から『美 少年』の公演を拝見する中で、キラキラとした華やかな印象を以前から那須さんに抱いておりました。また、最近のクイズ番組等で活躍する姿から、とても頭脳明晰な方だなとも感じております。華やかで頭脳明晰という芯が合致して、トンボ役をオファーさせていただきました。実際にお会いした際にも、受けた印象そのままで、まさにトンボだと確信しております」と明かしている。

 また、原作・監修の角野氏は「キキ役の井上さん。きれいな眼差しの中にしっかりとした少女の意思を感じます。まるで旅立つ前のキキのよう。トンボ役の那須さん。夢を追う純粋な姿はトンボさんそのもの。舞台上ではどんな顔をみせてくれるのでしょう?」と期待を寄せている。

 このほか、キキの母である“コキリ”役には生田智子、キキの父“オキノ”役は横山だいすけ、キキが居候するコリコの街のパン屋のおかみさん“おソノ”役は元宝塚歌劇団星組・雪組トップ娘役の白羽ゆり、おソノの旦那さん“フクオ”役にはお笑いコンビ・ライセンスの藤原一裕が、前作に引き続き出演し、フレッシュな2人を盛り上げる。

■キャスト・原作者コメント

<井上音生>

前作(2018年)の舞台を観て、感動し、泣いたのを覚えており、その時から私もキキを演じてみたいと思っていました。
今回、その想いが実り、キキ役のお話をいただけてとてもうれしかったです。
キキは魔女ですが、普通の女の子と同じところも多く、共感できると感じています。ミュージカルは初挑戦ですが、私もキキと一緒に成長できればと思っています。

<那須雄登(美 少年/ジャニーズJr.)>

ジャニーズ公演以外の作品への出演が初めてでグループのメンバーもいないので、不安や緊張はありますが、とても楽しみです。
僕が演じるトンボは好きな事に真っすぐな性格が魅力なので、自分なりのトンボを演じていけたらと思っています。
『魔女の宅急便』は大人も子供も心が温まる作品だと思います。
お客様が劇場にきて良かったと思えるような作品にできるように頑張ります。

<角野栄子>

この魔女の宅急便のミュージカルは今年で4年になります。
初々しいキキとトンボさんとともに、今年も新しい役者さんたちが、
コリコの町を飛び回ります。そして、やさしさをお届けします。
大切な人々に、明るい明日がきますように。
世界中の人々に、明るい明日がきますように。