2020年10月11日
朝日新聞デジタル
米国の旅行専門誌コンデナスト・トラベラーは、読者投票による「世界で最も魅力的な都市」(米国を除く)で、2020年は京都が初の1位(前年2位)に選ばれたと発表した。
16年から4年連続で首位だった東京は6位に後退した。
投票は今年4~6月に実施。同誌は、京都が「10世紀に建てられた寺や芸舞妓(げいまいこ)を身近に感じられる古都ながら、今も新しく生まれ変わっている」と評価した。「日本酒とともに(蒸留所が京都市内にできた)ジンの人気が高まり、ミシュランの星をもつ約100軒のレストランがある」とも。
京都は、ほかの米大手旅行誌「Travel+Leisure(トラベル・アンド・レジャー)」の読者投票でも14、15年に連続で首位に輝くなど、世界中の観光客に人気がある。
ただ、今年は新型コロナウイルスの影響でインバウンド(訪日外国人)が激減。7月に京都市内の主なホテルに泊まった外国人は前年同月比99・8%減の延べ579人にとどまるなど、苦戦が続いている。
門川大作市長は、読者投票結果を受けて「安心・安全が確保される『新しい観光スタイル』の推進に力を尽くす」とコメントした。
2位以下のランキングは以下の通り。(2)リヨン(仏、前年10位以下)(3)シンガポール(シンガポール、同3位)(4)シドニー(オーストラリア、同10位)(5)ウィーン(オーストリア、同4位)(6)東京(同1位)(7)ポルト(ポルトガル、同10位以下)(8)ヘルシンキ(フィンランド、同10位以下)(9)コペンハーゲン(デンマーク、同6位)(10)リスボン(ポルトガル、同10位以下)(向井光真)