2020年1月26日
まいどなニュース
金粉の散る美しいチョコレートグラスに、きれいなチョコレートビールを注ぎ、大人のバレンタイン・ナイトが始まりを告げる…。国内最老舗地ビール蔵として知られる「サンクトガーレン」からチョコレート風味のビール「インペリアルチョコレートスタウト」とチョコレート製グラスのセットが2月1日(土)より800セット限定で発売されます。グラスは高名なパティシエ柳正司氏の作品で、1個1個手づくりで仕上げたそう。でも待って。とてもロマンティックだけど、グラスは溶けないのでしょうか…?
「サンクト・ガーレン」(神奈川県厚木市)は元祖地ビールの製造会社。同セットは昨年2019年のバレンタイン限定発売時は、6分で完売してしまったほど人気を博しました。チョコビールはビールそのものがチョコレート風味であるため、お菓子のチョコレートとも抜群に合うそう。さらに今回のグラスにはビールとの相性が特に良いカカオを使用。グラスが放つカカオの香りとビールの香りとの相乗効果を楽しんでもらえたら、とこの商品を企画したといいます。またチョコレートグラスはチョコビールを注いで飲めるだけではなく、チョコビールを飲みながらグラスもかじって一緒に食べることもできます。
それにしても、いったい、どこからこのユニークなセットの着想を得たのでしょう。またこのチョコビールの香りをたっぷり吸い込んだ、チョコレートグラスをかじるのは最後のお楽しみとして、グラス1個で何杯までビールを飲むことができるのでしょうか。担当者に聞きました。
◇ ◇
―オリジナリティのあるユニークなセットです。どこから「チョコレートのグラスにビールを注ぐ」という発想が浮かんだのでしょうか。
「発想のもとになっているのは『イカ徳利』です、ご存知ですか?」
―イカ徳利…。イカの胴体を乾燥させて徳利のように成形して中にお酒を注ぐ、というあれですか?ちょっと驚きました(その発想はなかった…)。でもいわれてみれば、なるほど!です。
「パティシエの柳さんにも製作のイメージを伝える際にも『イカ徳利のように容器として使えて、そのまま食べられる…』とご説明しました」
―そうだったんですね。ちなみに同セットのチョコレート風味のビール「インペリアルチョコレートスタウト」は、チョコレートなどの副原料は一切、不使用だとか。
「原材料はビール本来の原料である、麦芽、ホップ、ビール酵母、水のみです」
―でもチョコレートの風味がするのはなぜですか。
「高温焙煎したチョコレート麦芽を使用しており、焦がした麦芽の風味がビターチョコレートのような味わいを生み出すんです。アルコール度数が高く、フルボディの赤ワインに負けない濃厚な飲みごたえとリッチな余韻が特長です」
―SNSでも「長時間グラスを持つことで、手の熱で溶けないのか」との声が上がっていますが、大丈夫ですか。
「チョコグラスは1個で5杯以上のビールを飲むのに耐えうるつくりです。ただ、衛生上1度ご使用になったものはその日のうちにご賞味ください。日をまたいでのご使用は絶対にお止めください、と公式HPでも申し上げております」
―5杯飲めたらじゅうぶんですね。では最後にこのセットをバレンタインにどのように、誰と楽しんで欲しいですか。
「ビールは要冷蔵なのですが、少しぬるいほうが香りや甘味が引き立ちます。そのため、お風呂に入る前に冷蔵庫から出しておき、お風呂上りにゆっくり楽しむという感じを推奨したいです」
「どなたと…については難しいですね。バレンタイン用なので大切な人と…、というべきなのでしょうが、1人で楽しむ”ご褒美ーる”としてもお薦めです」
(まいどなニュース特約・山本 明)