2020年8月15日
おたくま経済新聞
ジャニーズ事務所のアイドルグループA.B.C-Z主演ドラマ「ワンモア」(2021年メ~テレで放送&配信予定)の制作が決定。塚田さんが金髪を黒髪にするなど、10代の時にはできませんでしたが、30代(橋本良亮さんは20代)で念願の学園ドラマ初挑戦することになった、A.B.C-Zメンバーからの熱いコメントも到着しています。
「ワンモア」は、様々な事情を抱えた等身大の若者たちを、A.B.C-Zのメンバーが演じる、「定時制」が舞台の学園ドラマ。それぞれに事情を抱えながらも、夜間定時制高校に通い、他人の人生と触れ合うことで自らと向きあい、成長をしていく5人の若者の姿を描いたストーリーです。
全員が高校での学園生活を経験していないという A.B.C-Zメンバーにとっては、学園ドラマというジャンルには特別な想いがあるとのこと。しかし、これまで学園ドラマへの出演は叶いませんでした。今回は、メンバー全員揃って、デビュー後初となる念願の学園ドラマ初出演となります。
作品の舞台となる定時制高校は、年齢や境遇の違う若者たちが集まる場所であり、メンバーが 10 代の高校生を演じるということではなく、彼らが等身大の姿で描かれます。そんなドラマへの出演ということもあり、「金髪、筋肉、塚ちゃんです!」でおなじみの塚田僚一さんは、トレードマークの金髪を黒髪にして役作りに気合いを込めています。塚田さんが黒髪にするのは、2017年の単独主演舞台「サクラパパオー」以来です。
そもそも学園ドラマ出演のきっかけは、2019年4月にA.B.C-Z×メ~テレ企画として放送されたドラマ「ぼくらのショウタイム」。メ~テレの人気情報番組「デルサタ」で、よゐこ濱口優さんの一言から始まったA.B.C-Z主演ドラマ企画です。
濱口さん自らプロデューサーを務め、A.B.C-Z のメンバーが総出演。2019年4月のメ~テレ地上波でのドラマ放送のみならず、O.Aされなかった部分を含むスペシャルバージョンとして、全国13館の映画館で上映され、ミニシアターランキングで動員1位を獲得。さらに映画館では、当初1週間限定だった公開期間が延長されるなど、人気と注目を集めました。
そして、その舞台挨拶の際に「次やるなら何がやりたいですか?」という質問に、A.B.C-Zの橋本さんが「学園ドラマがやりたいです」とコメントすると、榊英雄監督(榊監督の「榊」は、正しくは木へんに神)が「定時制だな!」と切り返し、その場は笑いに包まれましたが、その一言から次なる企画が動き出しました。
A.B.C-Z×メ~テレの第2弾企画となる今作は、60分のスペシャルドラマだった「ぼくらのショウタイム」からスケールアップした連続ドラマとなり、5者5様のキャラクターそれぞれにフューチャーした、人間ドラマとしても深く描かれていくとのことです。
榊監督は「前作『ぼくらのショウタイム』から更にパワーアップした彼らを、また違った一面で描く青春ドラマ」と話し、「メンバー全員のバックボーンや、年齢を超えた仲間との絆、社会で培ってきた経験など、彼らにしかない境遇があるからこそ、等身大の彼らが出演する定時制を舞台にした学園ドラマに挑戦してもらいたい」という想いから企画をスタートさせたと説明。
メンバーが演じるそれぞれのキャラクターは、今まで見たことがない彼らが引き出せるよう、「逆当て書き」したオリジナルストーリーで描くドラマとなっているそうです。
メンバーの橋本さんは、「僕の一言で始まった企画ですので、今までのお仕事とは一味も二味も違う高揚感と責任を感じています。ドラマをカレーで例えると”すげえ濃厚”で、煮込まれて濃いシーンが沢山あるので、全編通して観て頂きたいですね」と語り、「塚ちゃんが黒髪にして、作品に懸ける思いが伝わってきます。第2弾ですので、僕らの成長を観て頂けると嬉しいです」と話しました。
戸塚祥太さんは、「今まで当たり前に行われていた、ある種の『型』はもう無くなってきているので、この時代にピッタリ合わさった作品性があります」と言い、「自分自身が変わりたい、挑戦したいと思う気持ちなど、きっかけを探している方に観て頂きたいです。火村が作品のピースになれるよう、最後まで努めたいです。5 人のチーム戦ですから!」と力強くコメント。
五関晃一さんは、「前作は、単発のSPドラマでした。今回は、連ドラで各々キャラクターの背景や人生を深く魅せることができる、というか魅せなきゃなと」と話し、「今回のテーマ『青春に年齢は関係ない』という熱い気持ちが観た方に伝わり、学生時代を思い出すだけではなく、今も青春を感じられるんだ。という事に気付いて頂ければ嬉しいですね」と、自身の思いを吐露しました。
トレードマークの金髪を黒髪にした塚田さんは、「自分自身が経験していない事に向き合い、個々のキャラクターが濃く、リアリティもあるので、 演じていて毎日楽しいですね」と満足気。しかし、「元々の自身のパーソナルな要素である、金髪を黒髪に変えてみました。後ろ姿だと、メンバーにも気付いてもらえません……」と話し、「観て下さっている皆さんにも、後ろ姿だと気付いてもらえない不安さはありますね」と、心配している様子でした。
最後に河合郁人さんは、「A.B.C-Z として、グループ主演なのですが、それぞれが主役になる瞬間があるので、観る方がどの役に感情移入しても楽しめる作品です」と解説し、「それぞれにリアリティがあり、定時制の学校に通うワクワクさを感じながら撮影をしています」と教えてくれました。
さらに「僕は、前半はほとんどセリフが無いので、表情や立ち振る舞いでどう魅せるかを監督と対話しながら進めています」と語り、「今まで演じた中で一番”普通の役”だからこそ難しさを感じます」と、演技に苦労している様子。
「我々の年齢を考えると、学園ドラマは難しいと諦めかけていましたが、定時制というアイデアから、諦めなくて良かったです。僕は教師役ですが……」と笑う河合さん。「成長は人それぞれですし、スピード感も環境によって変わりますので、気付くタイミングに年齢は関係ないと思います」と自身の考えを述べ、「それを感じられるドラマだと思います。この作品を通して感じた事は、学校にいるってだけで楽しい!!これに尽きます」と、力強く訴えていました。
(c)メ~テレ
情報提供:メ~テレ
(佐藤圭亮)