2020年7月7日
ココカラネクスト
「疲労」を解消する方法は、現在ではかなり研究が進んでその対処法も明確になりつつありますね。
その代表格が「睡眠」です。
「少ししか寝なかったから疲れが取れない」
こんなことも普段言われていますが、長時間の睡眠と短時間の睡眠とで、どちらが疲れが取れているのかということは、実は一概には言えないのだそうです。
多くの人は「7時間以上の長時間の睡眠を取れば、疲れが取れる」と考えていませんか。
でも、世の中には、5時間や3時間の短時間睡眠で生きているショートスリーパーと呼ばれる人もいます。
とある実験で、6時間寝る人、7時間寝る人、10時間寝る人のなかで、1番寿命が短いのは10時間寝る人だったという結果があるそうです。次に短いのが6時間寝る人、1番寿命が長かったのは7時間寝る人だったそうです。
つまり、睡眠時間は長ければいいというものでもないようです。
大切なことは、睡眠の長さではなく、睡眠の質に密接に関係してくるということです。
いい睡眠は「長さではなく質」
その人にとっての最適な睡眠の量は、「質×長さ」です。
質が悪ければ長く睡眠をとる必要があり、質が良ければ睡眠時間は短くても問題はないということです。
疲労医学からみた時に、質のいい睡眠とは、前日の疲れがスッキリ取れた睡眠だそうです。疲れを取るための一つの手段なのです。
7時間だろうが、4時間だろうが、10時間だろうが、疲れが取れなければ睡眠本来の目的を100パーセント達成しているとは言えません。
質が大事と言っても、いい睡眠は「長さ」と「質」の掛け合わせなので、基本的には5時間以上の睡眠を取ることは必須のようです。
これは人の、睡眠メカニズムからわかっています。
ヒトは眠り始めてから、1時間ほどで1番深い眠り(ノンレム睡眠)に至ります。
そこから少しずつ眠りが浅くなり、眠り始めてから90分ほどでレム睡眠(浅い眠り)に切り替わります。
このパターンを周期的に繰り返して目覚める、というのが普通のパターンです。
脳がしっかり休めるのはノンレム睡眠の深い時。
脳の自律神経の中枢の疲労を取るためには、この状況が3回は起こっている事が必要なのだそうです。
つまり90分×3回、ベッドに入ってから睡眠に至るまでの時間も含めて最低5時間寝ればショートスリーパーでも大丈夫なんだそうです。
逆を言えば、最低限疲れを取るための必要な睡眠時間は5時間という事です。
あお向け?横向き?どちらで寝たら疲れが取れやすい?
睡眠の質を高める上で、寝相は大切です。
結論は、いびきをかかない人であれば、仰向けで寝ても横向きで寝ても睡眠の質自体は変わらないのだそうです。
でも、いびきをかく人には、寝相が睡眠の質に大きく影響してしまいます。
いびきが原因で、睡眠中の呼吸が鈍ったり、悪化すれば 睡眠時無呼吸症候群になる人もいますね。
この問題を解決するには横向き、「シムス体位」が良いのだそうです。
横向きでいびきがスッキリ消える!
いびき対策の基本は、横向きに寝ることです。枕を工夫すれば横向きに寝やすくなります。
通常はあお向けで合わせることが多いのですが、それだとどうしても高さの低い枕になってしまいます。
頭の位置を上げるために、少し高めの枕にした方がしっくり来るはずなのです。
抱き枕を使うのも有効な方法です。
「シムス体位」といって妊婦さんがよくする寝方です。
抱き枕を両腕で抱えて横をむき、上の足を枕に被せるようにします。
この時、体の右側を下向き、つまり右向きで寝ると胃の出口は右側が下となり、胃の中のものが移動しやすくなって消化吸収がスムーズになります。
右向きが本来の姿ですが、左右への寝返りは1時間に1回程度あるので自然に任せて良いようです。
「愛する人と一緒に寝る」のはOK?
疲れを取るには一緒に寝ないのが正解です。笑
そもそも男女では快適に感じる温度に違いもあるようです。
男性は低めを好み、女性はやや高めの温度を好むのです。
これは性別による筋肉量の違いからくる体質の差なので、話し合ってどうこうなるものではないのです。
・寝室を別にする
・部屋をカーテンで仕切る
・ベッド、布団をわける
などして、寝るときは一つの部屋で一人で寝るのがいい睡眠のコツです。
いかがでしょうか。
ぜひ、睡眠の質をあげて毎日を元気よく過ごせたらいいですね!
[文:出張マッサージ ミラク 代表・齊藤麻由子]
「東京23区内(渋谷,新宿,目黒,品川,港区を中心に)で選ばれている出張マッサージ-MIRAKU(ミラク)-(http://miraku.tokyo/pc/」
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。