μ’sが帰ってきた! 伝説のグループ約4年ぶりの降臨にラブライバーもAqoursも感涙… ラブライブ! フェス

2020年1月19日

スポーツ報知

 4年の時を経て、神々がよみがえった。「みんなで叶える物語」をキーワードに、オールメディア展開するスクールアイドルプロジェクト「ラブライブ!」シリーズが18、19の両日、さいたまスーパーアリーナでライブイベント「ラブライブ! フェス」を開催。2015年のNHK紅白歌合戦にも出場した伝説のアイドルグループ「μ’s(ミューズ)」が4年ぶりにステージに上がり、ラブライバー(ラブライブ! ファンの愛称)のみならず、共演者も感涙にむせぶ歴史的なライブとなった。

 「ラブライブ! フェス」は、同プロジェクト発のグループ「μ’s」「Aqours(アクア)」、「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」がいずれも9人組であることにちなみ、2010年のプロジェクト発足から、まる9年を迎えた昨年に始まった「ラブライブ! シリーズ9周年」記念プロジェクトで企画されたライブ。μ’s、Aqours、虹ヶ咲に加え、Aqoursのライバルであり親友でもある北海道・函館発の姉妹スクールアイドル・Saint Snow(セイントスノー)を加えた総勢29人が一堂に会する超豪華な顔ぶれとなった。

 プロジェクトの初代グループであるμ’sは、アニメ第1期が2013年、第2期が2014年に放送され、楽曲を使用したアプリゲーム「ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル」の人気も加わって大ブレーク。2015年には劇場版「ラブライブ! The School Idol Movie」が興行収入28.6億円のメガヒットを記録。μ’sもリアルの声優アイドルとして人気爆発、同年の紅白に出場する快挙を達成した。しかし、絶頂期の2016年4月、東京ドームでのライブをもってグループとしての活動を終了。伝説的な存在となっていた。メンバーは声優、音楽活動などそれぞれの道を歩んでおり、ラジオの企画などに出演はしていたものの、9人揃ってグループとしてステージに上がるのは、東京ドームのラストライブ以来、4年ぶりのことだ。

 観客は、開演前にBGMとしてμ’sの曲が流れると、総立ちでペンライトを振って早くもヒートアップ。ライブ後半、μ’sがファーストシングル「僕らのLIVE 君とのLIFE」とともに登場すると、感激で泣き崩れるラブライバーが続出した。そして高坂穂乃果役の新田恵海が「皆さん、お久しぶりです!μ’sです!」と呼びかけると、場内のボルテージは最高潮に達した。

 100曲以上の楽曲を持つμ’sは、この日のための新衣装でテレビアニメで流れた名曲をつなげた「『ラブライブ!』TVアニメメドレー」を歌い、フロート(移動式のステージ)で場内を1周。18日はくしくも関東地方に雪が降ったが、ラストの曲はμ’sの楽曲の中でも屈指の人気を誇る名曲中の名曲、「Snow halation(スノー・ハレーション)」。ラブライバーは大光量オレンジのペンライトを一斉に点灯し、場内はまばゆいオレンジ一色に染め上げられた。

 μ’sの後継であり、現役の声優グループとして活動しているAqoursの高海千歌役・伊波杏樹も“一人のμ’sファン”と化し、エンディングでは涙ぐんで「『Snow halation』の余韻がすごくて…最高でした」と声を震わせるシーンも。新田は「何度でも言わせて下さい。私たちはずっとμ’sです!!」と大歓声にこたえた。公演後、SNS上でも「鳥肌立った」「声が枯れた」「涙が止まらなかった」という反応で埋め尽くされ、衰えぬ人気のほどを物語っていた。

 19日の公演のラストで、μ’sが3月25日にアニメーションPV付きの新曲「A song for You! You? You!!」を発売することが発表された。また、ラブライブ! シリーズの新プロジェクト始動も発表。伝説は受け継がれ、時代を超えて10年目へと物語を紡いでいく。