2020年1月15日
日刊ゲンダイDIGITAL
衝撃的な復活劇だった。
昨年大晦日に放送された「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!大晦日スペシャル 絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!」(日本テレビ系)に「新しい地図」として、元SMAP稲垣吾郎(46)、草なぎ剛(45)、香取慎吾(42)の3人がサプライズ出演を果たした。SMAPが解散し、ジャニーズ事務所を退社してから3人がゴールデン&プライム帯の地上波に出演するのは実に3年ぶりのこと。この快挙にお茶の間が沸いた。
「『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!大晦日スペシャル~』の第1部は16・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)、第2部は14・6%と同時間帯民放トップの視聴率を叩き出した。加えて真裏の『第70回NHK紅白歌合戦』は大トリを含む第2部が37・3%と歴代ワースト記録に沈んだ。日テレもNHKも高視聴率は“新しい地図”の影響だという分析なんです。このリサーチ結果に異論を唱える関係者は誰もいません」(芸能プロ関係者)
いまだにSMAP時代と何ら遜色ない人気があることが証明された「新しい地図」の3人。当然、テレビ局から出演オファーが殺到中なのかと思ったら何とも言えない微妙な結果だという。
■業界人がドン引きした“下ネタ”の数々
「4月以降でレギュラーのオファーがあったのは日テレとテレ東のみ。日テレは、3月いっぱいで打ち切りとなる『誰だって波瀾爆笑』の後枠で始まるスポーツ・バラエティー番組MCの有力候補として名前が挙がっています。テレ東は旅特番でのオファーです」(宣伝関係者)
雌伏3年、ようやく日の目を見ることができるかと思ったら、取材を進めてみると意外な声も漏れ伝わってきた。
「『ガキ使』の3人を見て笑えたのは最初だけ。草なぎはブリーフ一丁で村西監督のマネをし、稲垣は“大きなイチモツ”ネタまで披露した。あまりの下ネタにだんだんと見ていられなくなってしまった。多くの業界人は『ジャニーズを辞めるということはこれだけの覚悟が必要なんだ……』と認識したはずですよ。正直、日テレ以外のテレビ局は“新しい地図”の3人をどう扱っていいのか頭を悩めているんだと思いますね」(放送作家)
そもそも日テレがジャニーズ事務所に忖度することなくあえて「ガキ使」で3人を起用した理由についてはこんなことも囁かれているという。
「日テレの傘下にHuluがあるにもかかわらず、これまでの関係を無視する形で“嵐”の休止ドキュメンタリー番組をフジテレビと協業関係にあるネットフリックスに配信したことへの意趣返しだといわれているんです。あのドキュメントが始まってからHuluの離脱率は進み一時、250万人近かったのが200万人にまで激減しているんです」(編成関係者)
とはいえ一時は地上波出演は絶望的とみられていた3人。“下ネタ”も辞さない覚悟があれば、日テレやテレ東を足掛かりに本格復帰する日は近そうだ。