SMAP出演作プレーバック!ジャニヲタが熱望する「再放送してほしいドラマ」

2020年5月25日

週刊女性PRIME

 いま、再放送ドラマがアツい! 前回、嵐が出演したドラマについて話し合ってもらいましたが、今回お届けするのはSMAP編。あれもこれも名作ばかり……。今回も実の兄弟で大のジャニーズファン、ジャニーズモノマネを得意とする芸人・ジャガーズと、ジャニヲタ歴・25年以上のみきーるさんによる、熱いクロストークをお届けします! (※取材はオンラインにて行いました)
みきーる「前回の嵐に引き続き、今回はSMAPということですが、膨大な数のドラマがありますよね(笑)」

ともひろ「めちゃくちゃ多い!」

ちーやん「本当ですよ……(笑)。なかなか選びきれないと思いますが、中居くんからいってみますか!」

中居正広

ちーやん「僕は初期のころでいうと、『味いちもんめ』(’95年)かな。あれ、中居くんのキャラのまんまなような感じがして。すごく合っていて、物語に入りやすかった」

ともひろ「今井雅之さんも出てたよね?」

みきーる「出てましたね」

ともひろ「何かの番組で、当時、今井雅之さんが、中居くんのことをめっちゃ嫌いだったって言ってて。中居くんも、当時はまだやんちゃだったし、“お前が主役なのか!”みたいな(笑)」

ちーやん「アイドルがドラマに出ることはあったけど、主演っていうのはまだ珍しい時代だったんですよね」

ともひろ「そう。でもドラマで言い合うシーンかなんかがあって、急にそこで距離が縮まったらしくて。それが続いて仲がよくなったみたい」

みきーる「いい話!(笑)」

ちーやん「あとは、僕らは芸人をやっているので『伝説の教師』(’00年)のときは興奮しましたね。(ダウンタウンの)松本(人志)さんと共演されていて」

ともひろ「フリートークの場面があるんですけど、アドリブらしいんですよ。2人の漫才シーンもあって。今、見ても、あれは本当にすごいなって思う。松本さんはもちろん、それにしっかり対応できる中居くんはさすが! 何が起きるかわからない、ドラマを見てるだけじゃないドキドキ感がありましたね」

みきーる「私もハラハラしながら見ていた記憶があります」

ちーやん「松本さんも中居くんがいるから、安心してできたんじゃないかな。ちゃんとフォローもしてくれるし」

ともひろ「中居くんっていろんな役をやってるけど『伝説の教師』ではエリート教師役。やんちゃじゃない、(松本演じる教師に)振り回される側に中居くんがいるっていう、その立ち位置も好きです」

みきーる「本当に多彩な方ですよね。ちょっと前の『ATARU』(’12年)なんかは、中居くんの瞳の奥の演技を見せつけられた気がしました。

 あと医学生を演じた『最後の恋』(’97年)もよくって。お相手役は常盤貴子さんで、純愛。今見ると初々しいんです! 『最後の恋』は医学生でしたけど、のちの『白い影』(’01年)では立派な外科医になっていて、あのときの医学生がやり手のお医者さんになったんだなって(笑)。そうやって成長を追う楽しみもあったりもします」

ともひろ「そんな見方も(笑)。『最後の恋』よかったですね~。でも、いまだに中居くんと恋愛が結びつかない……」

みきーる「常盤さんを抱き寄せるシーンとかも、ちょっとぎこちないんですよね。迷いがあるところがまた、いい!」

ちーやん「見ているこっちがテレちゃうみたいな(笑)」

ともひろ「しかも、主題歌が小田和正さんの『伝えたいことがあるんだ』なんです。めっちゃトレンディードラマ感がありません?」

みきーる「確かに。『最後の恋』、中居くんは育ちのいい役なんですよね。そこに弟の治療費を稼ぐため、常盤さんが演じるホテトル嬢をしている女性が現れる。よく覚えているのが、彼女が中居くんの家族に紹介されて懐石料理を食べるシーンです。ここで彼女がマナーを知らなくて、中居くんがちょっとバツの悪そうな顔をする。

 そのおぼっちゃまっぽい役どころも、当時はまだいい意味で乗りこなせていない感じが逆に魅力的でした」

ともひろ「振り幅とかでいうと、『ナニワ金融道』(’96年)とかね」

ちーやん「今はバラエティーのイメージが強いけど、ドラマもちゃんとこなしてるのが本当にすごいなぁ」

みきーる「今井翼さんとかも出てた『ブラザーズ』(’98年)も好きでした」

ちーやん「岡村(隆史)さんも出てましたよね? 当時『めちゃイケ』の“オファーシリーズ”で、撮影の裏側をやっていたのが、すごく面白かった!」

みきーる「懐かしい! ’90年代のドラマってやっぱり強いですよね。みんながテレビにかじりついて見ていた気がします」

稲垣吾郎

ちーやん「続いて吾郎ちゃんですが、僕は、SMAPが役者として成功したというイメージがあるのが、吾郎ちゃんの『二十歳の約束』(’92年)なんですよ」

みきーる「あっ、それ大好き~! 秘密を持った不良役みたいな感じだったんですよね」

ともひろ「牧瀬里穂さんと共演されてたやつですよね? “ヒューヒューだよ!”ですよね?」

みきーる「そう~~~~~! “ヒューヒューだよ! あつい、あつい!”みたいな」

ともひろ「めっちゃ流行りましたよね」

ちーやん「今って、絶対“ヒューヒューだよ!”って言わないですよね」

ともひろ「死語かもしれない(笑)」

みきーる「最近、“アウトオブ眼中”すら通じないらしいです……。ほかにはありますか?」

ちーやん「僕は『東京大学物語』(’94年)も好きでしたね。あれ、漫画も好きで」

みきーる「江川達也さんのやつ! 漫画のほうはちょっとエッチなんですよね~」

ちーやん「そうそう。それを最初、“吾郎ちゃんがやるって聞いて、えっ大丈夫!?”って思って(笑)」

みきーる「結構、ひょうきんにやりこなしていらっしゃって、面白かったですよね。お相手は瀬戸朝香さんでしたっけ?」

ともひろ「そう。吾郎ちゃんと瀬戸朝香さんでやってて、その瀬戸さんが、のちにイノッチ(V6・井ノ原快彦)さんと結婚するわけで(笑)」

みきーる「当時の彼女役が後輩と……」

ともひろ「今となっては……ですよね(笑)。あの作品、竹野内豊さんも出てたよね!? しかも、高校生役!」

みきーる「そうそう。出てましたね~。稲垣さんといえば、今のご趣味にも繋がっていく『ソムリエ』(’98年)もよかったです」

ともひろ「ピッタリな役でしたね!」

みきーる「あのときのご経験が、今のご活躍にも生かされていますよね。当時はみんな、『ソムリエ』をきっかけにワインに興味を持ったり、ボジョレー・ヌーヴォーを飲んでみたりしていました」

ともひろ「『ソムリエ』から、もうあのまんまのキャラの人生を進んでいった感じ(笑)。今の吾郎ちゃんのキャラのままだなって」

みきーる「ご本人のキャラに合ってますよね。吾郎さんって“エレガントさ”がキーワード。金田一耕助役や明智小五郎役もやってらっしゃるじゃないですか。今までにない、エレガンスを秘めた金田一像を吾郎さんは作ってくれて。個人的には、スーツを小粋に着こなした明智探偵、めっちゃ似合っていて、好きでした!」

ちーやん「明智といえば、玉森(裕太)くん主演の『信長のシェフ』(’13年)では明智光秀役で出ていて。主役もできて、脇も固められるなんて、すごい!」

みきーる「殿系の気品はさすがです(笑)。『陰陽師』(’01年)の衣装も素敵でした。今でこそ2.5次元とかありますが、吾郎さんは当時から、マンガや小説のキャラクターもみんながしっくりくるよう、役そのものを“自分のもの”にして完成させてましたね。何をやっても気品が滲みでるのがすごいなって」
 
ともひろ「吾郎ちゃんって、バラエティとか歌番組でも本当に見せる顔が違って、ドラマでは、みんなが見たい、かっこいい吾郎ちゃんが見れる。バラエティーとかだと、気品がある中でもちょっと不器用な感じがあって、笑われる感じのポジション。でもドラマでは、気品があるままの姿が見れるから、ファンはキュンキュンしちゃう」

みきーる「幅広くやってますよね。最近ですと、奥さん役の小雪さんと壮絶な夫婦喧嘩を繰り広げる『佐々木夫妻の仁義なき戦い』(’08年)とかも面白くて! これまでとはまたひと味違った役で、演技を広げられた印象がありました」

草なぎ剛

みきーる「草なぎさんはどうですか?」

ちーやん「やっぱり『いいひと。』(’97年)がいちばん根強いかな」

みきーる「いいですよね~」

ともひろ「世間の方に剛くんをガッツリ知ってもらえたのは、あの作品だった印象があります」

ちーやん「あれって、草なぎくんにとって初めての主演作だったんだよね。“最初で最後の主演”って本人も言ってたのに、今では演技力の評価がすごく高い!」

ともひろ 「当時、“草なぎくんが主役? なんてドラマ? え? 『いいひと。』? ぴったりじゃ~ん!”みたいな(笑) テレビとかでも、“それもう剛じゃないとだめだよ”みたいに言われてたね」

みきーる「同じ時期だったかな。草なぎさんって、女性の生理用ナプキンのCMとかやってらっしゃったんですよ。“目指したのは、草なぎくん”ってキャッチフレーズだった」

ともひろ「優しいとか、とにかく印象がよかったんだね」

ちーやん「かと思えば、『任侠ヘルパー』(’09年)みたいな役もやっちゃうし」

ともひろ「でも、あれも結局いい人なんだよね(笑)。極道だけどヘルパー行っちゃうっていう」

みきーる「そうそう(笑)。あと、クセのある役どころだと『フードファイト』(’00年)」

ちーやん「当時のインタビューで、“ダイエットがすごい大変だった”って言ってましたね」

ともひろ「“俺の胃袋は宇宙だ!”ってセリフをよく言ってた(笑)」

みきーる「『フードファイト』も独特な役どころでしたけど、初期の草なぎくんといえば、やっぱり『成田離婚』(’97年)。当時のブームに合っていて、よかった。あれも相手役が瀬戸朝香さん!」

ともひろ「確かに(笑)。僕、あのドラマが剛くんのドラマでいちばん好きかも。剛くんの演じる役がめっちゃ不器用で、何をやっても全部、裏目に出ちゃうの。結婚式当日に熱出して倒れちゃったり、新婚旅行でその風邪を奥さんにうつしちゃったり」

みきーる「旅行先で料理の注文も奥さんと全部同じもの頼む、みたいなのも面白かった(笑)」

ともひろ「新婚旅行から成田空港に帰ってきて、“あの甘い時間は、なんだったの!?” ってそこで離婚話になるじゃないですか。面白かったのが、ドラマって毎話、タイトルがついてると思うんですが、それが第一話と最終回が同じで、“これから結婚するあなたへ”だったんです。一回、振り返ることで、相手のことをよりわかり合える、みたいな意味合いが含まれてる気がして、そのメッセージ性がすごく好きでしたね」

ちーやん「響くよね。でも草なぎくん、未だに独身を貫いてますが(笑)」

みきーる「(愛犬の)くるみちゃんがいるから(笑)」

ともひろ「愛犬とジーパンがあるから(笑)」

みきーる「草なぎくんってキーワードに“誠実”っていうのがあるのかな? ずるくって迷った結果の“成田離婚”じゃない。『いいひと。』もそうだけど、草なぎくんの人柄が生きているんだと思う」

ちーやん「普段ってあんまり大きな声で喋らないじゃないですか。でもドラマになったら、ガラッとキャラも変わるし。すごいなって思いますね」

みきーる「そう。怖い役どころは震え上がるくらい迫力もありますしね。では、続いて香取さんいきますか!」

ともひろ「ちょっと待って! 草なぎさんといえば『僕と生きる道』(’03年)とか“僕シリーズ”ってすごいのがあるんですけど、そこ触れないんですか!(笑)」

ちーやん「あえて触れない僕ら(笑)」

みきーる「“僕シリーズ”も、もちろん好きですよ! でも、私たちときたら行列のできるお店で、みんな名物の親子丼頼んでるのに、カレーうどん頼んでる! みたいなテイですね。ここのトークはそんな感じなので(笑)」

ともひろ「そうか(笑) まぁ、“僕シリーズ”は視聴率もよかったですし」

みきーる「みんな知ってますよね? ってことで……(笑)。続いて香取さんいってみましょう!」

香取慎吾

みきーる「香取くんって、“超人”“ミステリアス”な役が多いかな。野島伸司さん脚本の『薔薇のない花屋』(’08年)が好きでした。とてもいい人に思えるけど、これは悪い人なのかもしれないって思わせる感じ、ドキドキしましたね」

ちーやん「慎吾ちゃんは、ジャニーズの中でも『こち亀(『こちら葛飾区亀有公園前派出所』)』(’09 年)やったりとか、『西遊記』(’06年)とか映画だけど『NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE』にも出てましたね。その後の村上信五(関ジャニ∞)くんの『ハクション大魔王』(’13年)とか、そういう昔ながらのアニメの実写化の繋がりを作った気がする」

みきーる「確かに。元祖みたいな、そんな感じかもしれないですね」

ちーやん「中でも僕がいちばんハマったのが、『西遊記』かな。ジャガーズはウッチャンナンチャンも大好きなんです。沙悟浄役の内村(光良)さんのカンフーアクションも見れて最高!」

みきーる「俺得な!(笑)」

ちーやん「あと深津絵里さんの三蔵法師役」

ともひろ「あの透明感、ヤバかったですね!」

みきーる「香取さんといえば、やはりポテンシャルの高さ。『蘇る金狼』。初期ですかね。’99年。かっこよかった~~~! あの、ワイルドでハードボイルドな役柄っていうのも、また見てみたいです」

ちーやん「いい身体してましたからね。芸人になって、実際に香取さんにお会いする機会があったんですが、香取さんって背も高いし、すごく身体が大きくて。しかもブカブカの服を着るじゃないですか。めちゃくちゃデカく感じましたよ」

ともひろ「オーラもあいまって、すごかったね。僕は『人にやさしく』(’02年)かな。男3人で暮らしているところに、急にやってきた小学生の男の子を育てることになる、みたいな」

みきーる「子役は須賀健太くんだったんですよね!」

ともひろ「そう。そのドラマの内容ももちろん好きだったんですけど、慎吾ちゃんの役どころが、素の慎吾ちゃんに近かったんじゃないかなって。絵を描いたりとか。慎吾ちゃんが芸能人になってなかったら、こういう人になってたんだろうな~って。あと僕、『ドク』(’96年)も好きでしたね」

みきーる「あれベトナム人の役ですよね?」

ちーやん「そうそう!」

みきーる「今考えるとすごいですね。カタコトで、“スキデス”って言うの。日本語教師役の安田成美さんもよかった!」

ともひろ「僕は『透明人間』(’96年)も思い出深いかも。全裸になったり、お尻丸出しにするシーンとかあって。当時、慎吾くんのお尻に保険がかけられて話題になってた(笑)。慎吾くんのお尻にウン億円の保険がかけれたみたいな話もあったよね。いまだにそのインパクトが強く残ってますよ」

みきーる「当時って、結構そういうのがあったんですよね。主演ではないけど、『未成年』(’95年)も外せませんね!」

ともひろ「中居さんが何かで、“慎吾のドラマでいちばん、あのドラマが好き”って言ってたんですよ。主演じゃない作品を選ぶ中居さんも好きだなぁ」

みきーる「当時、『未成年』は大ブームを巻き起こしましたよね。名作ですから、若い子たちにもぜひ見てほしい。あと大河ドラマの『新選組!』(’04年)も忘れちゃいけない」

ともひろ「あれもぴったりでしたね~」

ちーやん「当時は何も思わなかったんですけど、40歳過ぎたあたりから、幕末って面白いなって思い始めて。今見たらまた違うんだろうなって(笑)」

みきーる「確かに、見る年齢によって受け取る感覚は違いますよね。今ならわかるとか。そのときは鼻についたけど、今思うと素敵じゃん! とかありますよね」

木村拓哉

みきーる「では、最後に木村さんいきましょう。私は、一色紗英さんが主演で、内田有紀さんも出てた『その時、ハートは盗まれた』(’92年)。センター分けの木村さん! 学ランで、高校ではモテてかっこいい先輩なんだけど、大人の男性が出てきて太刀打ちできなくてイライラしちゃうところとか、いいんですよ~! 今もナンバー1くらいに好きな作品」

ともひろ「あのドラマ、最高に面白かった!」

みきーる「その年ごろの男のコってカッコつけたいけど、大人の男性には敵わない。とあるシーンで、美木良介さん演じる年上の男性も交えて買い出しに行ったところで、木村さんもお財布を出してお金を払おうとするのに、美木さんに“いいから!”って言われてくやしそうにするみたいな。それがすごいかわいくて(笑)」

ちーやん「その感じ、あの年齢ならではの役どころで貴重ですよね! 僕は、『あすなろ白書』(’93年)かな。なんといっても、木村くんが国民的スーパースターになったきっかけにもなったんじゃないでしょうか」

みきーる「“あすなろ抱き”ね!」

ともひろ「“俺じゃダメか?”っていうセリフがね」

ちーやん「そこから『若者のすべて』(’94年)、『ロングバケーション』(’96年)と、一気にスターダムへと駆け上がっていく。結果、日本中の女性が好きみたいな(笑)」

みきーる「そう、三段落としくらいにね(笑)」

ともひろ「もともとカッコいいから、全てイケメンの役でいくわけじゃないですか。これだけの役をやりこなすって相当すごいですよね! カッコ悪い役どころがほとんどないんですよ」

ちーやん「いまだにミスチルの『Tomorrow never knows』を聴いたら、『若者のすべて』がパッと頭に浮かぶ(笑)。あの作品のとき、僕は完全に木村くんになりきって、髪の毛とか真似したりしました」

ともひろ「ちーやんはずっと木村くんの髪型にしてましたからね。作品ごとに変えてんじゃないかってくらい(笑)。ロン毛にしたり、パーマをかけたりね」

ちーやん「そう。ロン毛にして“ブスなオカマ”って言われてました(笑)。髪切ってパーマかけたら“寝起きのオカマ”って言われました(笑)」

ともひろ「ハハハ! なかなか木村くんになりきれない(笑)。僕はずっと木村くんが大好きで、中学生のときは部屋中、木村くんのポスターだらけでした。日本中、木村くんになりたかった男子はいっぱいいますよ! でも、なれない(笑)」

みきーる「ファッションリーダーみたいな感じで、男子はみんな参考にしてましたよね。髪型にしても、“クロムハーツ”のアクセサリーにしても。男性の憧れでしたね」

ちーやん「『HERO』(’01年)のジャケットも、みんな着てましたから」

ともひろ「僕は、『人生は上々だ』(’95年)も好きでした」

ちーやん「(ダウンタウンの)浜田(雅功)さんと出てたやつ!」

ともひろ「そう。『伝説の教師』では中居くんと松本さんでしたが、今度は木村さんと浜田さんのタッグ。ケンカのシーンとか荒々しいところもあったりして。曲もSMAPの『俺たちに明日はある』って、またあれが名曲なんですよね。

 このとき、僕は中学生くらいで、ジャニーズを見てキラキラに憧れていたのに、こんな男の人の像もかっこいいな、こんなワイルドな人になりたい! って、人生観が少し変わる影響をもらったドラマでもありました」

みきーる「パターン化されたキラキラから、ワイルドを持ってきたのも美しかったですね。私は木村さんの謎めいた美しさが見られたってところでは『ギフト』(’97年)と『眠れる森』(’98年)も好き。

 『ギフト』では、木村さんは記憶喪失の青年で、マウンテンバイクに乗っている“届け屋”って役をやってるんですよ! うちに木村さんがきてくれないかな~って! これ、またウーバーイーツですよ!(笑)」
※前回の『ジャニヲタが再放送を熱望! もう1度見たい「嵐」出演の名作ドラマ ~後編~』でも、松本潤の『きみはペット』でウーバーイーツの話題に。

ともひろ「完全ウーバーイーツ!(笑)」

みきーる「そうそう(笑)。あと、木村さんがバタフライナイフを振り回すシーンにインパクトがあって、いろんな意味で話題になったんですよね」

ちーやん「そう、学校で持ち込み禁止になったりね。僕は『CHANGE』(’08年)ってドラマも好きだなぁ。木村さんが総理大臣役をやるんです」

ともひろ「最年少の総理大臣なんだよね」

ちーやん「“総理大臣であんなにイケメンって、あんな政治家いないだろう!”って当時思ったんですけど(笑)。今、大阪の吉村知事とか北海道の鈴木知事とかもイケメンですよね」

みきーる「世間が木村さんに追いついてきた!(笑)」

ちーやん「あのドラマ、最終回に“全国生中継”って20分以上のスピーチのシーンがあって」

みきーる「すごい挑戦的でした。さすがそういう度肝を抜くようなことをするのも、木村さんらしい。あと『HERO』、『GOOD LUCK!!』(’03年)、『プライド』(’04年)、『エンジン』(’05年)と名作を次々と出していって、みんなの心を射抜いて虜にしていきましたね。そこに色男の底力を感じられる」

ちーやん「(モノマネタレントの)ホリくんが“ちょ、待てよ”って言うじゃないですか。あのセリフって、『Beautiful Life ~ふたりでいた日々~』(’00年)から始まったんですよ。でも実際には“ちょ、待てよ”とは言ってない。ドラマでは“ちょ、待てって、待てって”くらい。でもホリくんの影響で、みんな木村さんのマネをするときは“ちょ、待てよ”になったんです」

みきーる「文化も生んでしまったんですね」

ちーやん「木村くんの公式LINEスタンプも、“ちょ、待てよ”ってなってるからね(笑)」

ともひろ「そうだ。僕、木村拓哉さんにクレームがあるんですよ! ロンバケでスーパーボールを建物の上から投げて、バウンドさせてキャッチする、みたいなシーンがあって。あれマネして、何個なくしたことか(笑)」

ちーやん「みんなやったな~!」

ともひろ「あんなのできない! (出身地が)北海道の田舎だったから草むら行って探してみたいな(笑)」

みきーる「当時のドラマの影響力って本当にすごい。今、みんながマネすることって、あんまりないですもんね」

ちーやん「ロンバケで木村くんがお相手役の山口智子さんに急にキスするじゃないですか。あれマネして、何人もの男性が、女性に頭突きしたと思います(笑)」

ともひろ「失敗して、ね(笑)」

みきーる「絶妙に空気も距離も読んで成し得る技術ですから、素人がやろうとすると、なかなか難しい!」

ともひろ「あれはテロップ出すべきですよ。“木村くんだからできます”って(笑)」

ちーやん「イケメンだから成立するんです、って書いてほしい」

ともひろ「“あすなろ抱き”の“俺じゃだめか”ってセリフも、イケメンだから成立するんですってテロップが出たら、見てる側も“あ、俺じゃだめか”って思える(笑)

 木村くんの影響力って半端ないですよね。あと、木村くんはドラマを通じてあんまり知らない職業を世間に教えてくれてますよね。『エンジン』ではレーサーを演じたけど、あんなに大変なんだって知らなかったりする。『HERO』では検察官だったけど、こういう仕事なんだ! って知って」

みきーる「ある意味、職業案内のような(笑)」

ともひろ「それでみんなが憧れだす。『GOOD LUCK!!』でみんながパイロットに憧れるとか。木村くんが演じることで、その仕事をやりたいと思うんですよね」

ちーやん「それなら今度は、木村くんに農家の仕事してほしいなぁ」 

ともひろ「最近、興味を持つ人も増えてるからね。田舎に帰る人とか本当に増えると思う!」

みきーる「憧れの職業……最近でしたら記憶にも新しい『グランメゾン東京』(’19年)のシェフ役も素敵でしたね。あのドラマを見て、フレンチに興味を持って行ってみようかな、食べてみようかなって思う人も増えたように思います。あと木村さんといえば、『BG~身辺警護人~』(’18年)の新作が控えてます」

ともひろ「そうなんです」

みきーる「『BG~』も山口智子さんが出てたんですよね」

ちーやん「話題になりましたねぇ。そこでまた共演しているのが、感慨深いんですよね!」

みきーる「そうだ、忘れちゃいけないのが、SMAP5人揃って出ていた『古畑任三郎vs SMAP』(’99年)。あれも大好きでした!」

ともひろ「あ~! メンバーの性格に合わせてキャラづけしてる感じがよかったですよね」

みきーる「中居くんが大量のお弁当を発注したっていうシーンとかもあって、その“お弁当力”とか、今見るとフフッてなる(笑)」

ともひろ「あれが叙々苑のお弁当だったら完璧だった(笑)。ただひとつ、コンサート会場だけが、この規模の会場じゃなくない? ってファンながら思った(笑)。この距離だったらプレミアムコンサートじゃん!って」

みきーる「ぜひ、あの距離で見てみたい!」

ともひろ「最後、チーフマネージャーが、コンサート会場に出てきたて謝るみたいなシーンがあって」

みきーる「戸田恵子さんが演じられてましたね。ファンの気持ちで見るとつらい。本人かと思ったら、アレ? って(笑)。あぁ、ここまでSMAPさんのドラマについて語ってきましたが、語りつくせませんね」

ともひろ「何時間あっても、終わらない(笑)」

ちーやん「さすが国民的アイドル!」

みきーる「偉大な爪痕を残したものばかりで、20年以上前の作品でも色あせないのがすごい! どれにもハマらず生きてきた人は日本にいなさそう(笑)」

ともひろ「いないでしょう。どれかひとつでもいいから、再放送してくれないかな~」

ちーやん「本当だね。テレビ局の方、ぜひぜひお願いします!!(笑)」

もしあの役をやるなら、誰!?

みきーる「『あすなろ白書』とかは、ジュニアのみんなに頑張って出てほしい(笑)」

ちーやん「僕は、木村くんの役は、中村嶺亜くんにやってもらいたいな」

ともひろ「かわいすぎない?」

みきーる「私は、あえて川島如恵留くんを推したい!  偉大な先輩がやった役を踏まえて、新しい取手くん像に挑戦してみてほしいです(笑)」

ともひろ「僕は『フードファイト』の草なぎくんの役を、山本亮太くんにやってほしいな。キャラは違いますけど、明るくて元気なキャラなので」

みきーる「山本くんってかわいいのに、すごく踊れて、不敵な感じがするじゃないですか。そこがいい!」

ともひろ「ドラゴンボールの孫悟空って、ちっちゃいときからめっちゃ食ってるじゃないですか。あの感じ、元気でちっちゃいけど、めっちゃ食うみたいなのはすごい合いそう」

みきーる「『ロンバケ』とかできる人いるのかな。永久欠番みたいな感じなのかな」

ともひろ「そうですね。松潤の『花より男子』みたいな感じ。ほかの人にやってほしくないというか」

みきーる「中居くんですけど『砂の器』はこの前、東山紀之さんやケンティー(Sexy Zone・中島健人)がやってましたよね。スペシャルで! あとはそうだなぁ。『二十歳の約束』も、ジュニアでやってみてほしいなぁ」

ちーやん「二十歳のジュニアもいっぱいいますからねぇ」

みきーる「二十歳の中で争奪戦になりそう(笑)」

ともひろ「僕、松村北斗くんがすごく好きで。背も高くて顔も好き。『二十歳の約束』の吾郎さんの役とかやったら、世間の人に“何このイケメン!”ってすごい食いつかれて、跳ねそうな気がする」

みきーる「“ヒューヒューだよ!”って言ってほしいもんですね」

ちーやん「“ヒューヒューだよ!”って、また流行るかもしれない(笑)」

<プロフィール>
■ジャガーズ
兄・ちーやん◎1976年7月8日生まれ。すべてのジャニーズグループのファンクラブに加入。グッズは絶対に買いたい派で、チケットは弟の分も毎回買ってあげる。
弟・ジャガーともひろ◎1982年1月24日生まれ。初めて参戦したジャニーズのコンサートは、1998年に開催されたジャニーズJr.初の単独コンサート『素顔』

■みきーる
ジャニヲタ・エバンジェリスト。ライター・編集者。グループを問わずジャニーズアイドルを応援する事務所担。応援歴は25年超、3日に1度は現場参戦。著書に、『ジャニヲタあるある』(青春出版社)、『ジャニ活を100倍楽しむ本!』(青春出版社)など