感染者とあえて交わる「コロナパーティー」に警鐘、米当局

2020年5月7日

AFPBB News

 米北西部ワシントン州当局は6日、新型コロナウイルスにわざと感染する目的で非感染者が感染者と交流する「COVID-19(新型コロナウイルス感染症)パーティー」を計画する人々がいるとの報告について、懸念を表明した。

 ジョン・ウィースマン(John Wiesman)州保健相は、「パンデミック(世界的な大流行)のさなかに集まるのはとてつもなく危険で、入院どころか死亡する危険が高まる」と指摘。「その上、COVID-19から回復した人が長期的な免疫を獲得するかも、分かっていない」「このウイルスについては、まだ分からないことが多い。感染者に長期的な健康問題が起きるかもしれない」と述べた。

 これに先立ち、シアトル(Seattle)の南東約420キロに位置するワラワラ(Walla Walla)郡の当局が、郡内で確認された感染者の中に、意図的に感染を拡大させる「COVID-19パーティー」と称する集まりに参加していた人が複数いると報告していた。ワラワラ郡では6日までに、94人の感染と1人の死亡が確認されている。

 地元保健当局トップのメーガン・デボルト(Meghan DeBolt)氏によると、接触者についての追跡調査で、感染者のうち25人がわざとウイルスに感染するため「COVID-19パーティーに参加した」と話したという。

 デボルト氏は、このような行動は無責任だと述べ、身体的・社会的に距離を取る「正しい対策」に従って地域内での感染拡大を予防するよう、フェイスブック(Facebook)上で市民に強く呼び掛けている。

【翻訳編集】AFPBB News