緊急事態宣言延長なら…苦悩するテレビ各局 4月クールのドラマ「6月の撮影再開では、放送自体が難しい」

2020年4月30日

スポニチアネックス


 新型コロナウイルスの感染拡大で全国が対象区域となった緊急事態宣言の期限が5月6日に迫り、政府が期限延長の検討を始めた。

 番組の収録中断を余儀なくされているテレビ各局は、すでに2週間前後の延長を覚悟。民放関係者は「解除時期は早くて5月下旬。キャストやスタッフなど多くの人が参加するドラマの撮影は、6月に入らないと再開できないだろう」とみている。

 期限延長の大きなあおりを受けるのが4月クールのドラマだ。民放各局は放送開始の延期や放送中断に踏み切り、その間の枠を再放送などで埋めた。ただ、これは5月7日以降の撮影再開と、同月中旬の放送開始を前提にした措置であり、期限が延長されると打つ手はなくなる。関係者は「6月の撮影再開では、もう放送自体が難しい。打ち切りや中止を決断せざるを得ない」と打ち明ける。

 日本テレビが「ハケンの品格」、フジテレビが「SUITS」、TBSが「半沢直樹」、テレビ朝日が「BG~身辺警護人~」と強力な続編作品が並んでいる4月クール。業界関係者の期待も大きかっただけに、テレビ各局は難しい判断を迫られそうだ。

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