阪神・球場が球児に贈った「甲子園の土」、メルカリに…1万円で売買も

2020年9月5日

読売新聞オンライン

 プロ野球の阪神タイガースと阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)が全国の高校3年の野球部員に贈った「甲子園の土」入りキーホルダー=写真=が、フリマアプリ「メルカリ」に相次いで出品されていることが、分かった。

 新型コロナウイルスの影響を受けた球児らを励ます贈り物だったが、1万円近くで売買されるケースもあり、「善意の贈り物を売る方も買う方もどうかしている」との批判も上がっている。

 プレゼントは、阪神の矢野燿大あきひろ監督らが発案。矢野監督が「最後の夏に甲子園に挑戦する機会をなくした3年生へのエールを込め、贈ります」とコメントし、阪神の選手らと土を集めた。贈り先は日本高校野球連盟の加盟校や女子野球の3年生約5万人。8月31日に各校への発送を始めた。

 今月に入って、メルカリに「新品未使用」として1万円で出品されたり、9000円で取引されたりしており、商品のコメント欄には「せっかくもらったのに売るな」「矢野監督悲しみます」といった声も寄せられている。