「疲」「ストレス」「鬱」つぶやき急増…コロナ疲れ鮮明に

2020年4月11日

読売新聞オンライン

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、ツイッター上で「疲」や「ストレス」などを含む投稿が増加していることが、東京大の鳥海不二夫准教授(計算社会科学)の調査でわかった。

 長引く外出自粛や学校の休校などへの対応で、人々の疲労感が増していることが背景にあるとみられる。

 新型コロナの感染が中国で拡大しつつあった1月中旬以降の約2900万件の「つぶやき」を解析した。新型コロナ関連の投稿のうち「疲」が含まれていたのは、3月20日には1日約3600件だったが、小池百合子東京都知事が緊急記者会見で「感染爆発の重大局面」と発表した25日以降急増し、安倍首相が緊急事態宣言を発令した4月7日には3倍以上の約1万2000件に達した。

 「ストレス」や「鬱うつ」も同様の傾向を示した。鳥海准教授は「自分や社会が受けるストレスを心配する話題が投稿された一方、コロナ疲れをどう乗り越えるかも話題となっている」と指摘している。新潟青陵大の碓井真史教授(社会心理学)は「友人との集まりやスポーツなど今までのストレス発散ができなくなっている。ネットを利用するなど、人とのつながりを保つことが大事になる」と話している。