京アニ新作映画、再び公開延期 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』新型コロナの影響で

2020年4月6日

オリコン

 今月24日に公開予定だった京都アニメーションの新作映画『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、延期となることが公式サイトで発表された。今回で同映画は2度の公開延期となったが「映画本編は既に完成を目前にし、公開に向けて進めていた」と制作状況も報告した。

 公式サイトでは「日本国内における新型コロナウイルス感染症拡大に伴う日本政府による発表を受け、慎重に検討を重ねた結果、公開日を延期することを決定致しました。作品の公開を楽しみにお待ち頂いていた皆様には深くお詫び申し上げます」と経緯を説明。

 「改めての公開日は決定次第『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』公式web サイト及び公式SNS にてお知らせ致します。なお、既にお買い上げ頂きました前売券ムビチケカード(2020/1/10 公開、または2020/4/24 公開と記載のもの)につきましては、延期致しました後の上映でもご使用頂けますので、公開日まで大切にお持ちください」と伝えた。

 最後に「この度は公開日直前にこのようなご案内となり、ご鑑賞予定のお客様にご迷惑をおかけしますこと、大変心苦しい限りではございますが、スタッフ一同並々ならぬ思いを持って作り上げた作品でございます。公開がかないました折には、どうぞ皆様お誘いあわせの上、ご鑑賞頂けますと幸いです。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます」と呼びかけた。

 同作は、暁佳奈氏によるライトノベルが原作で、『第5回京都アニメーション大賞』小説部門で大賞を受賞し、2018年1月にテレビアニメが放送。かつて「武器」と呼ばれた少女、ヴァイオレット・エヴァーガーデンが、大戦終結後、相手の想いをすくい上げ、言葉を紡ぐ「自動手記人形」という仕事に就くというストーリーで、情緒あふれる豊かな世界観と登場人物の繊細な心情描写が話題となった。

 新作映画は当初、今年1月10日に公開を予定していたが、「諸般の事情により、公開日を調整させて頂くこととなりました。公開を楽しみにして頂いておりました皆様にはお詫びを申し上げます」と延期になっており、今月24日に無事に公開されることを多くのファンが待ち望んでいた。