のんや香取慎吾がNHKに出演できる“ホントのワケ” 芸能事務所幹部が明かす

2020年3月17日

ZAKZAK(夕刊フジ)

 元SMAPの香取慎吾(43)が4月4日放送のNHK『SONGS』でソロアーティストとして音楽番組に初出演することになった。NHKといえば、今月11日の『ニュース7』で女優、のん(26)を出演させたばかり。いずれも独立騒動をきっかけに地上波から遠ざかっていたが、NHKに忖度はないのか。

 香取が地上波で歌うのは、2016年3月にSMAPとして出演した同局「震災から5年“明日へ”コンサート」以来、4年ぶりとなる。今年1月発売のソロデビューアルバム『20200101』の収録曲などを歌うという。

 「香取、草なぎ剛、稲垣吾郎のジャニーズ退社組は昨年末から地上波への露出が増えてきましたが、退社直後はそれこそ民放各局が“忖度”の結果、地上波のレギュラーもほとんど終わる状況でした。そんな中でもNHKは彼らの舞台の話題などをニュース番組で取り上げてきました」と放送関係者。

 のんもそうだ。NHKの朝ドラ『あまちゃん』で大ブレークするも、独立トラブルでテレビから遠ざかることに。

 「それでもNHKは、のんが映画の声優や舞台に挑戦するたびに取り上げています。これは民放ではないこと。10日にも『あさイチ』のゲストに招いています」と先の放送関係者。

 なぜNHKは彼らを起用できるのか。芸能事務所幹部はこう明かす。

 「もちろんここには昨年、公取委がジャニーズに退社タレントのテレビ出演を阻害しないように注意したことも影響していますが、NHKの番組にスポンサーがついていないことが要因のひとつです。スポンサーはトラブルを抱えた芸能人を嫌います。NHKにはそのしがらみがない。もちろん犯罪にかかわった芸能人は別問題ですが、のんや新しい地図はそうではないし、視聴者に悪いイメージがあるわけでもない」

 さらに続ける。

 「最大のネックは事務所との関係性です。相手が大手事務所だとなおさら忖度が働きがちになります。これは民放でもNHKでも同じことです。ただNHKがほかの民放と違うのは、報道の立場がかなり高いということです」

 この芸能事務所幹部はさらにひもとく。

 「スポンサー収入が多くを占める民放は制作部門の力が報道部門より圧倒的に強い。NHKは報道局は制作局と対等。香取らが退社したとき、NHKは紅白歌合戦の出場枠などを踏まえて、事務所の顔色をうかがっていましたが、報道局はつっぱねた。そこにはNHKが芸能事務所の契約問題などを先頭切って報じてきたスタンスもあります。報道のスタンスと矛盾しては何の意味もありませんから」

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