「嫌われたらデビューできない」滝沢秀明“ジャニーズ恐怖政治”の実態

2020年3月1日

文春オンライン

 1月22日、ジャニーズは初の試みとして、SixTONES(ストーンズ)とSnow Man(スノーマン)の2組を同時デビューさせた。いずれも滝沢秀明副社長(37)によるプロデュースだが、双方のファンから「二度とやってほしくない!」と怨嗟の悲鳴が――。

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「2組のデビューシングルには両方の曲が入っており、ファンは自分が推すグループのCDの売り上げを伸ばすため、競い合って購入しました。しかも、特典である『スペシャルイベント+ハイタッチ会』への抽選応募の締め切りが、発売日から5日間しかなかったのです」(レコード会社関係者)

 結果、初週の売上げは132万8000枚を記録。メディアは「史上最速ミリオン!」などと書きたて、滝沢の戦略は大当たりとなった。だが、肝心のファンは疲弊しきったようだ。

「ハイタッチ狙いで100枚買った子もいます。結局、売上げはSnow Manが若干下回り、待ちに待ったデビューなのに悲しい気持ちになりました。互いのファン同士がSNS上で罵り合うことも少なくありません」(Snow Manファン)

 しかも滝沢は、自身が演出する舞台「滝沢歌舞伎」をジュニア時代から支えてきたSnow Manを“ゴリ押し”しているという。

「2009年から活動していた彼らを『売れない』と言い切るジャニー(喜多川)さんに対し、タッキーは『新メンバーを導入してはどうですか』などと、何度もデビューの提案をしていた。そこで、俳優・京本政樹の息子の京本大我などのスターを抱え、人気の高いSixTONESと抱き合わせることでデビューに至ったのです」(ジャニーズ関係者)

 滝沢はジュニア時代からリーダーとして、100人以上の仲間を率いてきた。元ジャニーズタレントが明かす。

「ジュニア時代は松本潤、山下智久、生田斗真に目をかけていて、特に松潤は『全然言うこと聞かない』と手を焼いていたね。後輩がヘマをすると、彼を可愛がっている先輩を目の前で怒る。『そうやるとその後輩は反省するんだ』と」

「滝沢君に嫌われたらデビューできない」

 滝沢がジュニアを育成する子会社社長に就任後から、厳罰化が進行。神田沙也加と不倫した秋山大河や、飲酒・喫煙した未成年メンバーは即退所処分を受けた。

「昨年、ファンとのベッド写真が流出した橋本涼と作間龍斗は必死でタッキーに謝罪し、年内活動自粛に止まったが、『次はない』と、厳しく釘を刺されたそうです。これらの不祥事に対し、藤島ジュリー景子社長は『スルーしてもいい』との方針でしたが、タッキーの意見で厳罰処分が下りました」(別のジャニーズ関係者)

 可愛がるジュニアは強引にデビューさせる一方、社長の意見をも覆す“恐怖政治”を敷く滝沢。アメとムチを使い分けながら、事務所内での権限はますます強大となっている。

「ジャニーさん亡き今、ジュニアたちは『滝沢君に嫌われたらデビューできない』と感じています」(同前)

 かつて夜遊びが盛んだったSixTONESのメンバーも「飲みに行かないように気をつけよう」と自粛しているという。石も雪も落ちたら出られぬ“滝つぼ”かな。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年2月13日号)