2021年10月10日
iza(イザ!)
人気漫画「鬼滅の刃」の作者・吾峠呼世晴さんによる原画イラストを用いた「塗絵本」シリーズの最新刊となる「鬼滅の刃 塗絵帳-橙-(だいだい)」と「同-藍-(あい)」(ともに集英社)がネットで話題になっている。「鬼滅の刃」といえば、昨年10月に公開された映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の興行収入が400億円を突破。国内で上映された映画の歴代1位を記録し、大きなニュースとなった。「塗絵本」シリーズも驚異的な売り上げを見せており、4日に同時発売された2冊を含め、累計発行部数はすでに143万部超え。“塗り絵”として異例のヒットを記録する同シリーズに、ファンから熱い視線が注がれている。
「鬼滅の刃」は漫画誌「週刊少年ジャンプ」で連載され、2019年にテレビアニメが放送されたことで社会現象になるほどのブームを巻き起こした。10日からはフジテレビ系などでテレビアニメ「鬼滅の刃」無限列車編が、12月5日からは遊郭編が放送開始となる。
日本映画史の記録を塗り替えた「鬼滅の刃」だが、塗り絵の世界でも驚きの記録を達成。「塗絵本」シリーズは今年3月に「同-紅-(あか)」と「同-蒼-(あお)」を発売しており、2つの新作と合わせてシリーズ累計発行部数が143万部を突破した。
同シリーズでは、原作者である吾峠さんの原画イラストを用いた塗り絵を各冊に37点収録。子供はもちろん、大人も楽しめる一冊に仕上げたという。迫力のある見開きイラストのほか、ミシン目が入っており、切り取れる仕様になっている点も特徴で、開きやすさ、丈夫さも追求し、塗りやすさにもこだわっている。
新刊が発売されると、ネットでは143万部超えという累計発行部数が注目され「!?塗り絵、そんなに売れてるのww」「塗り絵でこれってマジでバケモンすぎるだろ笑」「キッズそんな塗ってるのか」「『鬼滅の刃』は何もかも規格外だな」「塗り絵で数々の中堅漫画たちを蹴散らしていく」などと驚きの声。「漫画の続きを無理矢理描かせるでもなく…ここの担当はキレ者すぎませんか。マジで」と着眼点に感心する書き込みもあった。
「塗絵本」とうたっているが、ファンにとっては吾峠さんに原作イラストを使用している点も魅力の一つで「塗らなくても眺めるだけでも価値あり」「やっぱり吾峠先生の線画は美しい」と鑑賞用としても楽しまれている。実際に「それぞれ2冊ずつ、実際に塗る用と保管用で購入しました」というファンの報告も確認できた。
また、「児童向けぬり絵みたいなのを想像してたらぜんぜん違っててめっちゃ細かい塗り絵だった」という感想もあり、「私的使用の範囲内でコピーしてアナログ塗りの練習する人もいるかも」「鬼滅の塗り絵買って色塗りの練習しよかな」「コピックや色鉛筆の塗りの練習に最適なのでは」と絵を描くことを趣味とする大人にもニーズがあることがうかがえた。