2020年1月2日
Jタウンネット
突然だが、皆さんには苦手な都道府県はあるだろうか。
都会すぎる、田舎すぎる、行ったことがない、行ったことはあるが嫌な思い出がある…苦手意識を持つ理由は人それぞれだろう。
Jタウンネットは2019年11月12日~12月13日の期間、「正直、苦手な都道府県はどこ?」という質問で読者アンケートを行った(総得票数:3752票)。残念ながらトップに選ばれてしまった地域は、どこだったのだろうか。
なぜか周辺地域から敬遠される広島
まずは各都道府県が選んだ苦手な地域を見てみよう。
一目瞭然、東日本は大阪、西日本は東京を苦手としているのが見てとれる。
東西の大都市が大半を占める中、意外にも票を集めたのが広島だ。岡山、島根、山口、愛媛など周辺地域に苦手と認識されている。東京・大阪の場合は、比較的離れた地域から苦手と思われている傾向が出たが、それとは正反対の結果だ。
なぜだろうか。広島出身の社員に心当たりがないか聞いてみると、
「広島は態度がでかいイメージがあるのかも。周辺地域に比べて、自分たちが一番偉いと思っている」
との意見が。もちろん、広島人がみんなそう思っているわけではないだろうが…。たしかに中国・四国地方では目立つ存在かもしれない。
また、福島では山口が最も苦手な県として挙げられている。やはり、会津藩と長州藩が対立した戊辰戦争(1868年)の影響だろう。とはいえ、2019年11月には山口・萩市長が会津若松市の公式行事に初めて参加しており、雪解けは近いのかもしれない。
このほか、千葉では京都を最も苦手な地域に挙げている。都道府県別では1県だけだが、全体で見ると京都を苦手としている人は多い。こちらについては次の表をご覧いただきたい。
1位東京、2位大阪、3位は…?
全体における苦手な都道府県のトップ5がこちらだ。
やはりというべきか…都道府県別の塗り分けでも分かるように、第1位は東京(802票)だ。全体の21.4%が苦手な地域に選んだ形だ。
ツイッターでは「人が多いから苦手」という声が多く見られ、これが大きな要因だろう。何年住んでいても、通勤ラッシュや土日の飲食店の混雑ぶりには辟易する。
また筆者の知人にもいるが、「東京の人は冷たい」というイメージを持つ人がいることも事実。フタを開けて見れば、地方出身者が多く集まっていたり、少し外れるといわゆる下町っぽい場所もあったりするため、一概には言えないのだが、このような先入観が苦手意識に繋がっている人もいるだろう。
第2位は大阪(646票)で17.2%。明るくてノリが良くお笑い好きなイメージだが、それを苦手と捉える人もいるようだ。ツイッターでは、
「大阪弁は個人的に苦手」
「怒涛のしゃべりっぷりで苦手になってしまった大阪人こわい」
「大阪人のノリは苦手」
といった声が寄せられている。大阪に限らず、関西弁は標準語より強い口調に捉えられるため、他地域の人は少し身構えてしまうのかもしれない。
第3位は京都(646票)で17.2%。ツイッターでは、「京都人の皮肉」がよく話題になるが、その影響もあるのだろうか。
「遠回しに話して本音を言わない京都人苦手です」
「京都人苦手・・・裏読めないんだ・・・」
といった声が散見される。
4位は愛知(171票)で4.6%、5位は福岡(165票)で4.4%。筆者は4年ほど愛知に住んでいたが「愛知の人はよそ者に冷たい」というような話を他地域出身の知人から聞いたことがある。筆者自身はそう感じたことはないが、そういうイメージが影響しているのだろうか。
6位以降の順位はこちらだ。
皆さんがお住まいの都道府県は何位にランクインしていただろうか。
6位の沖縄は独特の文化を持ち、陽気でおおらかなイメージ。それを好むか苦手と捉えるかは人によって分かれそうだ。1位の東京に加え、7位に神奈川、9位に埼玉がランクインするなど、首都圏の印象はあまりよろしくないようだ。
大阪と京都は仲が悪い?
1位の東京に次いで、苦手な都道府県2位になってしまった大阪と3位の京都。なかでも、よく聞かれるのがこんな噂だ。
「大阪と京都は仲が悪い」
両者はそれぞれ「プライドが高い」だの「性格が真反対」だの言われているが、「実際のところはどうなのだろうか。ここでは大阪人と京都人がお互いをどう意識しているかを検証する。
まずは大阪側の回答から。大阪が最も苦手と回答したのは東京(48.7%)だが、その次が京都(14%)となっている。東京と圧倒的な差が開いているものの、京都を苦手と感じる大阪人は一定数いるようだ。
次に京都側の回答を見てみよう。京都が最も苦手と回答したのは、大阪と同じく東京(51.2%)だ。その次は大阪(14%)となっていおり、割合としては大阪と一緒。お互い様というかなんというか…一周回って実は気が合うのかもしれない。