「目がおかしくなるぐらい作っています」あざらしの最中に注目集まる

2021年7月24日

おたくま経済新聞

 最中といえば中に餡をたっぷり包んだ人気の和菓子。その形はというと、四角形や円形が一般的ですが、中には「アザラシ」の形をした最中もあるようです。

 「最近は毎日、目がおかしくなりそうなぐらいアザラシの最中作っています」というつぶやきと共にツイッターに投稿された写真には、大量のまんまるでかわいらしい姿のあざらし最中が、画面せましと写っています。

 投稿を行ったのは栃木県真岡市にある和菓子店「御菓子司 紅谷(べにや)三宅」店主の三宅正晃さん。

 自らを「小さなミスすら許されない現代のストレス社会に求められる癒やしの次世代和菓子職人」と称し、伝統を重んじながらも、そこから一歩踏み込んだ独創性ある和菓子を生み出しては、SNSで都度話題となる気鋭の和菓子職人です。

 三宅さんに話をうかがうと、このあざらしの最中は「ころころあざらし」(5個入り/税込1580円)という商品名で6月に販売を開始したばかりの新作商品なのだそう。以前までは練り切りの「幸せあざらし」という商品を販売しており、新しいあざらしの和菓子を作ろうと思ったのが制作のきっかけだったそう。

 見た目のインパクトもあり、「ころころあざらし」の売れ行きは販売開始から大変好調の模様。SNSにはころころあざらしを購入した方からの投稿も多く見られ、「かわいすぎる」「思っていたよりも大きい」と大評判。ツイートの通り「毎日、目がおかしくなりそうなぐらい」製造しないと、注文に追い付かないのでしょう。

 そんな嬉しい悲鳴を上げた三宅さん。今回のツイートを含め、反響についてうかがうと「一見、あざらし最中が凄いように感じますが、本当に凄いのはアザラシ自体の人気さです。個人的にもアザラシは好きな動物なので嬉しく思います」と、コメントしてくれました。

 なお、普段は取り扱いが行われている紅谷三宅の通信販売は、現在多忙につき“閉店中”。再開が待たれるところではありますが、再開は決まり次第Twitter、Instagram、Facebook等のSNSで告知されます。

<記事化協力>
御菓子司 紅谷三宅 店主:三宅正晃さん(@beniyamiyake)

(山口弘剛)