キャナルシティ劇場、22年7月より多彩な演目上演へ 「総合エンターテイメントシアター」へ転換

2020年9月3日

オリコン

 サンライズプロモーション東京と福岡地所グループのエフ・ジェイエンターテインメントワークスは3日、キャナルシティ博多内の『キャナルシティ劇場』において、2022年7月1日から2032年6月30日まで10年間の劇場専用使用に関する契約を締結したことを発表した。

 2022年7月からは、福岡・九州の“劇場文化のさらなる発展”と“キャナルシティ博多のエンターテイメント性の強化”を目的として、サンライズプロモーション東京、キョードー西日本、世界最大級のオンラインチケット予約システム「etix」を展開するイーティックスデータファームの3社がグループで運営し、「総合エンターテイメントシアター」へ転換を図る。

 サンライズプロモーション東京とキョードー西日本の持つ幅広い国内外のネットワークにより、多種多様な演目を誘致し、これまでのキャナルシティ劇場では上演できなかった“多彩でバラエティ豊かな舞台芸術”を届ける。

■各コメント

●サンライズプロモーション東京:高橋一仁代表取締役

 現在、コロナ禍という厳しい状況下、ライブ・エンターテイメント業界、全国の名劇場は大きな打撃を受けており、弊社も例外ではありません。ですが、エンターテイメントの火を絶やさないために、新たなるチャレンジをすることにいたしました。

 このたび福岡地所グループ様とのご縁により、2022年7月から10年間、キャナルシティ劇場で活動させていただきます。

 コンサート、演劇、ミュージカルはもとより昨今人気を博しております漫画・アニメ・ゲームを原作とした2.5次元舞台、能、歌舞伎、落語など伝統芸能の上演を予定しています。特に海外のアーティストの公演にも力を入れ、ジャズシーンからはウィントン・マルサリスやブラッド・メルドー、天才バレエダンサー セルゲイ・ポルーニンなど各界のビッグネームの招聘を実現したいと考えています。

 キャナルシティ劇場は、全国初の劇団四季専用劇場として開業された、素晴らしい劇場であります。

 引き続き、このキャナルシティ劇場を、福岡の皆様がたくさんの感動や喜びを共有する場所とできるよう努めて参りますので、どうぞご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

●キョードー西日本:倉田哲伸代表取締役

 福岡は、九州の商業・文化発展の中心地であり、東京発信の文化・エンターテイメントに対するお客様の反応を計る上で重要な地域でもあります。

 昨今、福岡での会場不足により出来ていなかったロングランの演劇等の上質なエンターテイメントを実施できる会場であるキャナルシティ劇場さんとのご縁を頂き、期待が膨らむばかりです。また、弊社同様、福岡市内での会場不足のため公演の実施を諦めていた方々にとっても大きな希望となることと思っております。

 福岡の地の利をいかし、キャナルシティ劇場が九州のみならずアジアからのお客様も来場頂けるような文化・情報の発信基地になれるよう、そして多くの感動をお客様に届けることが出来る劇場となるよう頑張っていきたいと思っております。何卒、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

●イーティックスデータファーム:原田栄二代表取締役

 弊社はこれまで、世界約70か国以上の地域で、美術館・博物館、コンサートなどのオンライン事前予約に特化した世界最大級のプラットフォーム「etix」の開発と運営を行って参りました。

 ローリング・ストーンズやポール・マッカートニーなど世界的アーティストのワールドツアーに最新のIT技術を提供し、アーティストとファン、そして世界をつなぎ、音楽シーン、エンターテイメントの発展に尽力しております。併せて、歌舞伎の海外公演や、訪日外国人観光客を日本各地の美術館や観光地に送客するなどのインバウンド事業も、数多く手掛けてまいりました。

 福岡は私の生まれ故郷であり、青春時代を過ごした大切な場所です。この愛すべき福岡でこの度のご縁を賜り、感謝の想いと共に、やる気がみなぎっております。福岡の街とキャナルシティ劇場の魅力を国内外に発信し、福岡の皆様をはじめとする多くの方々に、かけがえのない貴重な体験をしていただけますよう、全力で努めてまいります。ご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。