「鬼滅」限定ポスタープレゼントで予約相次ぐ、献血バス派遣し対応へ

2021年5月29日

読売新聞オンライン

 徳島県赤十字血液センターが献血協力者に、人気アニメ「鬼滅きめつやいば」の限定ポスター(A3判)をプレゼントするキャンペーンを実施したところ、予約が相次いだ。

 献血数の目標に達しない月もあるなか、JR徳島駅前にある常設献血ルーム「アミコ」の予約が埋まる日もあり、血液センターは急きょ、30日に献血バスを派遣して対応する。(新谷諒真)

 血液センターによると、アミコで計画していた4月の献血目標数(400ミリ・リットル)は600人分だったのに対し、集まったのは464人分で達成率77%。玉田敏彦・献血推進課長は「過去5年、少ない月でも8割はあった」と話す。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛のほか、昨年8月の、そごう徳島店の撤退が影響したとみられる。

 ポスターは、毎年5月に開くアニメやゲーム関連のイベント「チャレンジ!マチ★アソビ」に合わせ、約3000枚作成した。

 鬼滅の刃は、鬼に家族を殺された主人公・竈門かまど炭治郎たんじろうが、鍛錬を重ねて鬼の首領を打倒する物語。漫画連載は終了したが、映画版の「無限列車編」が好評を博した。

 ポスターは2種類あり、炭治郎版と、映画に登場する炭治郎の先輩格の煉獄杏寿郎れんごくきょうじゅろう版だ。

 献血が少ない若い世代にアピールする狙いがあたり、アミコの予約がいっぱいの日も数日あるという。30日の予約分までがプレゼント対象だ。

 センターではアミコのほか、献血バスで血液を集めており、5月の目標1701人(アミコ分は654人)分が達成できる見通しだ。達成は今年2月以来という。玉田課長は「献血は健康であれば受けることができ、その血液が人々を救う。ぜひ、ご協力を」。

 30日の献血バスの受け付けは午前9時30分~正午、午後1~4時30分。

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