2020年8月31日
tenki.jp
8月31日は「野(8)菜(31)の日」です。昭和58年(1983年)、全国青果物商業協同組合連合会と、9つの関連組合が定めました。
ところで、あなたの好きな野菜、嫌いな野菜は何ですか?たくさんありすぎて、一つに絞ることができない…と迷ってしまいますね。そこで今回は、タキイ種苗が調査した好きな野菜と嫌いな野菜のランキングを見てみましょう。さらに、野菜の重さを基準にする便利な換算法もお伝えします。
ニンジン1本は何g? いつもの野菜を基準にして、身の回りの重さを推測
たとえば、料理のレシピを見ていて「とりモモ肉150g」とあったり、レストランのメニューを見て「牛ステーキ200g」とあったりしても、それが実際にはどのくらいの量なのか、パッと想像しにくいことがあります。そういう時に、いつも見ている野菜の重さに置き換えると、とてもわかりやすくなります。
たとえば、
100g…玉ネギ 2分の1個
150g…トマト1個、キュウリ(中)1本
200g…ニンジン(中)1本、ゴボウ(中)1本
玉ネギ半分が100g、ニンジン1本が200gと覚えておくと、ちょっとした重さを想像する時に、とても便利ですね。
ちなみに、野菜以外で基準になりやすいのが卵です。卵1個はだいたい50g。ちょうど切りのいい数字です。これを覚えておくと、重さの見当をつける時にとても重宝します。
大人が好きな野菜の1位は玉ネギ。11年連続1位のトマトがついに陥落
「タネのタキイ」でおなじみのタキイ種苗では、8月31日「野菜の日」が近くなると毎年、全国の男女を対象に、野菜にまつわる調査を行っています(今年の調査期間は7月18日~21日)。12回目を迎える今年の調査では外出自粛の影響のためか、家庭菜園をはじめる人が多くなったなどの結果が出ています。
タキイの調査で、筆者が個人的に毎年楽しみにしているのが、好きな野菜、嫌いな野菜のランキング。
好きな野菜は去年までの11年間で、毎年、トマトが連続で堂々の1位を誇っていましたが、今年になってはじめて、1位の座をほかの野菜に譲ることになりました。
トマトに代わって好きな野菜ランキング1位に輝いたのは、なんと、玉ネギです。
では、実際に10位までのランキングを見てみましょう。( )の中は去年の値です。
1位 玉ネギ 74.0%(65.3%)
2位 キャベツ 73.8%(58.5%)
3位 ジャガイモ 72.8%(64.5%)
4位 トマト 72.2%(68.2%)
5位 枝豆 68.3%(64.5%)
6位 大根 67.7%(58.5%)
7位 トウモロコシ 67.2%(65.2%)
8位 ホウレン草 67.0%(-)
9位 レタス 66.5%(-)
10位 ネギ 66.3%(-)
今年のランキングを見ると、1位から4位まではほとんど差がなく、しかもどの野菜もポイント増です。外出自粛で家で料理をする人が増えたため、野菜が好きな人の割合が増えたのかもしれませんね。
5位~7位の枝豆、大根、トウモロコシは去年も10位以内にランクインした常連野菜です。一方、8位のホウレン草、9位のレタス、10位のネギは、去年ランク外からのランクインとなりました。
大人が嫌いな野菜の1位はセロリ。今年はケールが急上昇
タキイでは、好きな野菜だけでなく、嫌いな野菜についても調査しています。では、好きな野菜と同様、嫌いな野菜の10位までのランキングを見てみましょう。( )の中は去年の値です。
1位 セロリ 26.3%(24.3%)
2位 ゴーヤ 22.3%(20.3%)
3位 ケール 20.2%(-)
4位 モロヘイヤ 15.5%(13.3%)
5位 春菊 12.7%(16.2%)
6位 カリフラワー 10.8%(12.2%)
7位 トマト 9.7%(-)
8位 トウガラシ 7.7%(9.0%)
9位 ソラ豆 6.8%(-)
9位 ズッキーニ 6.8%(9.8%)
1位のセロリと2位のゴーヤは去年と同じ順位です。3位に急浮上したケールは、去年のデータがないほどの、突然のランクインです。今年はコロナ禍で健康志向になり、栄養価の高いケールを食べてみたが、食べたらやっぱり苦手だった…という人が多かったのでしょうか。
嫌いとされる野菜は全体的に、味や匂いにクセがあったり、苦かったり、食感が独特だったり、というものが多いようです。
ただ、好きな野菜と比べると、1位~3位が20%台と、その割合はかなり少なめです。また、「特に嫌いな野菜はない」と答えた人が32.8%いたことから、全体的にみると、野菜好きの人が多いといえるのではないでしょうか。
参考
総務省統計局「なるほど統計学園 8月31日 野菜の日」
タキイ種苗「インフォメーション 2020年度 野菜と家庭菜園に関する調査」
『新食品成分表2017』東京法令出版
今年の春は外出自粛のため、家庭菜園をはじめてみた、という人が多かったようです。普段苦手だった野菜も、自分で植えて育てて、採れたてを実際に食べてみたら、意外とおいしかった、と感じた人も多かったのでは? 今年は巣ごもりの春でしたが、家庭菜園のおかげで苦手な野菜を克服できたという人がいたとしたら、それはそれでよかったかも、と考えてみてもいいかもしれませんね。